学校によって違うかもだけど、私が受け持ったときは
し
とか
く
とか
一画のものからやっていった。
ハルは就学前に読み書きができていて
それは自閉のあるお子さんにとってはそんなに珍しくないことだったりする。
文字や記号、数字に関心を持つ子は少なくない。
なんでか、はわからないけれど
抽象的な要素がない
ただそれだけを表しているから
混沌の中で、そこには確固たるものがあるから
そんな風に答える方もいる。
それに加え、ハルは2年前までABAセラピストの方に月二回セラピーを受けていて
言語や模倣、注視などのスキルの先に
就学前に学習を先取りして貯金を作ってくという先生の方針の中で
ひらがな、カタカナの読み書きを全て習得していた。
さて、何度も書いているが
このセラピーが何に一番効果的だったかというと
ハルにではなく私にだった。
私を不安から救ってくれるものだったのだ。
大学行くお金貯めても意味ない。
この人が人生で学ぶべき時期は今なのだ
と、私からみたら結構な高額のセッション費を彼の言語習得のために投資したのだった。
そうすることで、自分が安心だったのだ。何かをせずには、いられなかったんだね。
先生はとても良い方だったし
お願いしたことは、今でもよかったと思っている。
なんだけど、たまに
オイーー!!あんなにやっただろうが!
と突っ込んでしまう自分がいるのも事実。
ひらがなとカタカナ混ざっとるやないかーーい!!
あんなに完璧にできてたのにどーゆーことやねん!!と思って、
「ひらがなとカタカナを、混ぜて書いてしまっているようです。まだひらがなしか習っていないと思うので、先生からもお声がけください。」
って連絡帳に書いたわけ。
で、その心はというと
あんなに高い金出して習ったこと忘れるなーーーー!!
というエゴイスティックな叫びだったわけですよ。
orz
それでね、先生からのお返事には
こんなふうに書いてあった。
支援級の、○年生の男の子はハルくんと同じ、エレベーターが大好きです。
その子も予定をカタカナで書いています。
ハルくんが同じようにカタカナで書いているのを見て、
「やっぱりハルくんもぼくと同じタイプですね。カタカナで書いちゃうんですよね。」
と、言っていました。
ひらがなに直した方がいいですか?
あなたなら、どうお返事しますか?
私はこのお返事を読んで、すごくうれしかったんだ。
あぁ、ハルのことをわかってくれる子がいるんだな、って。
いつだったか
ロマンスカーに乗った時
展望室で通路を挟んで座る、男性2人組がいて。
お互いに特に話もせず、写真や動画を撮るのに夢中で。
で、たまに
ロマンスカーの知識をポツリポツリと披露し合ってるの。
私は思わず
「ロマンスカーお好きなんですか?」と声をかけてしまったのだけれど
お二人はネットで繋がったロマンスカー好き仲間で
年齢も、住んでいる地域も違っていて
今日はロマンスカーに乗るために一緒に来たのだと教えてくれた。
それ、素敵だなって思ったんだけど
そんな彼らのことを、思い出したりした。
時計が好きな子が入学してくるらしい
そんな風にハルの入学を楽しみにしてくれていた男の子。
エレベーター好きも、同じなんだね。
もしかして、ハルがカタカナで書くようになったのは、こだわりではなく
その彼のまねをしたいのかもしれない。
そう思ったら
なんだか、うれしかった。
そして自分は何をやきもきしてたんだろうと思った。
ひらがなだろうが、カタカナだろうが、混ざってようが
どうだっていいじゃないか。
それを介して人との繋がりを得られることの方が、どれほど価値のあることか。
本当は、問題なんて一個もなくて
ただ、起こった事象がそこには存在し
それを
時に成果として
時に問題として
自分の都合で、価値観で、
その時々の視点で捉えている自分がそこにいる。
ただ、それだけのことなのだ。
そして、起こった事実をどう捉えるかは
自分で選べるのだ。
・・・・・・・・・
多様性を力に!
〜みんなちがって、みんないい〜
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