地域猫セミナー レポート3

 

多頭飼育対策の具体的な作業です。

 

 

  ワークフロー

 

当初は、どんな猫が何匹いるかもわかりません。

 

そこで普通車で一度に運べる4匹づつ、引き出すことにしました。

搬送する人の労力も、飼い主様の心理的負担もかけないように。

 

 

 

助成金の申請

練馬区保健所に飼い猫助成金の申請をします。

飼い猫の去勢・不妊手術費の助成:練馬区公式ホームページ

 

 

 

所有権放棄

私達が預かる猫は所有権放棄の書類をもらいます。

 

 

 

 

キャリー

 

大型キャリーを4台。

 

 

 

ワイドサイズのペットシーツを貼ります。

 

繁殖を止めるため、若いメスから

飼い主様に選んでもらい、手で入れてもらいました。

 

 

 

プロフィールメモ

 

①~④の番号

名前・色柄・性別・年齢をメモに記載し、

キャリーに貼って、写真を撮ります。

 

これを基に、猫一覧リストを作ります。

 

 

 

 

動物病院

 

動物病院で1泊入院します。

 

 

飼い主様に残す猫

飼い主様が負担するので最低限の医療

・不妊去勢手術

・3種混合ワクチン

・ノミダニ回虫駆除

・耳カット(手術済の見分けのため)

 

 

私達が預かる猫

私達が負担するのでフルコース医療

・不妊去勢手術

・3種混合ワクチン

・ノミダニ回虫駆除

・エイズ白血病検査

・マイクロチップ

・爪切り

 

 

 

退院したら、私達の家へ運びます。

 

猫だけおろして、キャリーをよく洗って、

ペットシーツを貼り、飼い主様宅に届けます。

 

 

 

このくり返し、9往復しました。

 

作業に関わったボランティアは10人

かかった日数は18日間

1回の搬送に2時間かかりました。

 

医療費の負担は何十万円にもなりました。

 

 

しかしここまでは、決まった作業なので

ボランティアの労力で確実に終ります。

 

善意の市民ボランティアにやらせるのは、

これが限界と思います。

 

 

ここまでも大変ですよ。

それでも作業後、おうちに帰れば、

普通の暮らしができます。

 

 

 

本当に難しいのは、この後です!

 

 

 

  引取り後

 

お預りした24匹の猫たち全員に、

終生、愛情と責任をもって適正飼育できる

新しい飼い主を探さなければなりません。

 

 

これはお相手様があってのことなので

自分達の努力だけでは、いかんともしがたい。

 

 

多頭飼育を引き受けたボランティアが

今度は自分の家が多頭飼育で苦しむことになります。

 

 

家じゅう猫だらけで、生活は激変。

この3ヵ月は、多頭飼育の解決が最優先!

 

仕事も私生活にも支障があり

余暇は無くなり、義理も欠きます。

 

 

 

譲渡先が見つからなければ、

限度を超えた多頭飼育者(=不適正飼育者)となり、

最悪、多頭崩壊するリスクもあります。

 

 

実際にレスキューで多頭崩壊したボランティアもいるし

そこまで行かずとも、生活の質は間違いなく悪化します。

何十頭も保護すれば、程度の差はあれ

家族の不破、心身の病、経済的な圧迫などの影響は出ます。

 

 

だから、わずかなボランティアだけに

猫を押し付けたらダメなのです。

 

 

日本全国で多頭飼育問題に奮闘するほとんどが、

善意の、無償の、個人ボランティアです。

 

しかし、こんなハイリスクで難易度が高い社会問題は

一個人に押し付けるべきではなく
社会全体で解決する仕組みづくりが急務だと強く感じます。

 

 

 

つづきます

 

 

 

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