NPOゴールゼロさんのブログで紹介されていた本「野宿に生きる、人と動物」を読みました。

著者は獣医師・中野真樹子さん。
実験動物を殺さずに学習する方法を卒論にし
学会で発表する傍ら、同じ獣医学生の呼びかけ
既存の仕組みを改革しよう奔走する
すごい情熱と行動力の持ち主です。

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彼女は、隅田川、荒川河川敷の医療相談会に参加して
捨てられた犬猫とホームレスを
獣医としてサポートし続けています。

河川敷は、動物の虐待、ホームレス襲撃・殺傷など
私達の平和な日常では考えられない、悲惨な世界です。

野宿者襲撃の95%が10代の少年グループだそうですが、
単純な糾弾ではなく、なぜそこに至るかの考察が
関係者の言葉で語られます。

「それは、子供の親や社会が、ホームレスや野良猫が
社会にとって不要な存在であるという偏見を
押し付けた結果ではないだろうか?
また、人や動物を傷つける行為を行う時点で、
加害者も極限に追い詰められた精神状態なのかもしれない。
自分より肉体的・社会的に弱い命に、集団で暴力が向かうのは
学校内のいじめと同じことだろう。」


問題の根深さに考えさせられました。

本書で描かれるのは、悲惨さや苦しみより
むしろ、人の温かさやユーモア、生きる逞しさです。
そんな状況の中だからこそ、動物とのふれあいが、
どれほど生きる支えになるが、痛いほど伝わります。

人や動物の苦しみや悲しみに共感し、想像できる力が強いからこそ
無関心ではいられない、彼女の行動の源泉はそこにあるようです。

本文で以下のメッセージは心に刺さりました。

誰かがきっと何かしてくれる、と皆思ってるけど
誰かとは、自分自身のことではないか。
一人一人が、出来る範囲で、行動したら、
世界はもっと良くなるだろう。


私自身ができる範囲で行動してみよう、と思わせてくれる本でした。

野宿に生きる、人と動物/なかのまきこ

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