映画「犬と猫と人間と」は、ある高齢の女性が、
可哀想な動物を助ける映画を作ってほしいと、
監督に数百万円を提供したことから製作されました。
この女性は映画の中でつぶやきます。
「人より猫の方がマシみたい」
彼女の周囲には、猫よりマシな人間はいなかったのでしょうか?

何だか、もやもやーっとしてるところに見つけた本
「イヌネコにしか心を開けない人たち」

タイトルでまず浮かんだのは、上記のタイプの方のお話かな・・・と。
ところが、書かれてる「変な人たち」には、
かーなーり、私も重なる部分がありました。


私達がフツーに犬、猫を、「うちの子」と言ったり
待ち受けやアルバムに自慢のペット写真を使ったり
今日、自分の子供には、理性が働き親バカはしなくても、
ペットの場合は理性が働かず親ばかOKな人達多いですよね。

あらためて考えてみると、変と言えば変だし、
私の両親世代とは、明らかに違います。

里親探しの際の、興信所のような調査や、
引渡し後の継続的な連絡(安否確認のための)など
我々社会の常識と考えていることが、一般人からは、
かなり奇異と指摘されています。

あと猫ボラ同士が、考え方や方法論の違いで対立し
ボランティアをやめたり、人間不信に陥るなどの
本末転倒なエピソードも、外から見たらかなり変かも。

さらに、子供が2人以上いる人と、子供一人又は子なしで
動物依存度というか、密着度が違うという仮説が提示されます。
確かに、私にもし子供が2人もいたら、そちらが中心で
「うちの子」と言えば、人間の子で、
猫は、格下の「ペット」でしょう。
携帯の待ち受けや年賀状は子供写真が優先で、
猫は添え物でしょうね。

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犬猫にそそぐ愛情と同様に、人間にも優しくあれば、
世の中はもっと平和なのに・・・と嘆いています。

逆に言うと、世間があまりにも殺伐としているからこそ、
人は、自分の社会的な立ち位置(地位や財産や容色などの)に
影響されず、餌を与え愛情を向ければ素直に応えてくれる
犬猫に依存するのかもしれません。


精神科の専門的な解説ではなく、
動物との付き合い方が変質した現代人批評
といった軽めのエッセイです。
分析のみで処方箋がないのが、物足りない!
Amazon評価では星3つ(5点満点)



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