年に一度の旬を愉しむ
「エゾヤマザクラ蒸留会」を終えて
今年も無事に、ヴィーヴルボタニカルラーニング
「エゾヤマザクラ蒸留会」を終えることが出来ました。
我が家のエゾヤマザクラは、
ちょうどこの数日でほぼ散ってしまい、皆さんをお迎えする頃には、枝先にわずかなお花を残すのみとなっていました。
それでも、その僅かな花をそっと添えるだけで、空間には春の余韻が漂い、北海道の短い桜の季節を改めて愛おしく感じました。
今回は、例年の反省を生かし、低温でゆっくりと蒸留。
すると、取り出された芳香蒸留水は、遠くにローズを思わせるような、それでいてどこか日本的な、繊細で芳しい香りに。
生の状態では、それほど強く香りを放たない桜ですが、熱というストレスが加わることで、一気に香気成分が立ち上がる、、、。
植物のそんな不思議に触れるたび、蒸留される香りの雫一粒一粒が、とても尊いもののように感じられます。
講座では、桜の歴史や文化、桜にまつわる様々なお話でも盛り上がり、「楽しかった」と皆さんが笑顔で帰ってくださったことが何より嬉しく、私自身も豊かな時間を過ごさせて頂きました。
今回作製した
「エゾヤマザクラ フレグランスミスト」は、
昨年仕込んだエゾヤマザクラティンクチャーと、今年蒸留した芳香蒸留水をベースに、桜をイメージしたオリジナルブレンド〈ブレンド桜〉を使用。
さらに、隠し味のように〈トンカビーンズ〉のアブソリュートも加えました。
作りたての香りも素敵ですが、これから少しずつ熟成していく香りの変化も、ぜひ楽しんで頂けたらと思っています。
講義とクラフト作製の後は、ティータイム。
秋田名産・樺細工の菓子器にはクッキーを。
そして、桜花パウダーを混ぜ込んだ、ほんのり桜色の杏仁豆腐をご用意しました。
実は、杏仁豆腐と桜花には、どちらにも「ベンズアルデヒド」という共通成分が含まれています。
だからこそ、あの優しく甘い香り同士はとても相性が良いのですね。
「可愛い!」「春らしい!」と喜んで頂けて、私も嬉しくなりました。
年に一度だけ出会える、旬の植物の香り。
自然の恵みと、その一瞬の季節を丁寧に味わう時間を、これからも大切にしていきたいと思います。
また来年、桜の頃に。 🌸






