『自転しながら公転する』

 

                      山本文緒

                             <2020年9月出版>

 

 

 

 

あらすじ少し・・・

     

 

     

           主人公は、30代の女性 都です。

     

           東京でアパレルの社員として働いていていた都は、母親が重い更年期障害になり、

     家族をサポートするために茨城の実家に戻ることになります。

     そして近所のアウトレットモールで働くことになりますがーーーーーー。

 

     恋愛 ・ 結婚 ・ 仕事 ・ 介護 ・ 高齢化社会の問題・・・

 

     様々なテーマがつまった長編小説。

 

 

 

 

読んだ感想・・・

 

     

      

 

 本屋大賞ノミネート作なのですが、ようやく読めました。

 

 

 

 

 都の視点と 母親の視点で描かれてるのですが、

 

 母親は、夫や都、そして都の恋人の貫一 のことなど、

 

 病気でありながらも、まわりの人々や状況を 一番冷静に見ていて、

 

 しっかり分析しているところが印象的でした。

 

 

 

 

      

      自転しながら公転する、、、生き方

 

 

 

貫一が、都の状況を 

 

自転しながら公転しているみたいだ と、地球の自転と公転を説明します。

 

 

 

小惑星がぶつかって23度傾いた、ジャイアントインパクト、

秒速465メートルで自転して、その勢いのまま 秒速30キロで公転しながら、

円を描くのではなく、スパイラル状で太陽のまわりをまわっている。

 

 

 

 

地球上に生きている人間も、

真っ直ぐに生きているようで、生きていなくて、

 

入学、就職、仕事、結婚、出産、病気、介護、災害・・・・・

いいことも、よくないことも、突然起こる出来事も、様々なことに影響を受けながら、

進んでいる起動がズレて、方向が少し変わったり、修正したり、・・・・

 

地球と同じように 何だか人間も、

自転しながら公転しながら、生きているのではないかと思えました、笑

 

 

 

        

 

      古い固定観念と価値観との兼ね合い

 

 

 

男とは・・・・ 女とは・・・・ 生き方とは・・・ 学歴・・・ 外国人労働者・・・ 

 

日本人が、古くから持つ固定観念や、価値観についても取り上げた内容なのですが、

 

価値観などは、時代によって変わっていくので、考え方も変わっていきます。

 

都は、それを打ち破って、気持ちに正直になり、

 

自分の生き方を見つけたのは素晴らしかったです。

 

 

エピローグに、少しふれてますが、 

 

これから、日本の将来に起こると推測されている、

 

社会問題についても書かれています。

 

これには、様々な問題が重なっていて、一概には言えませんが、

 

古い固定観念の影響も、その要因の一つになっているのではないかと、

 

この物語では、表現されているように思えました。

 

昔から植え付けられた固定観念や、価値観などは、

 

すぐに変えることは、難しいと思いますが。

 

 

 

若い人の中には、都のように、

 

幸せになりたいけれど上手くいかず、

 

悩んでいる人は、多いと思います。

 

 

 

この物語を読むと、

 

幸せのカタチは人それぞれ違っていて、

 

それでいいのではないかと思えます。

 

 

 

これが普通とか、そうあるべきだという、

 

これまでの考え方に縛られず、

 

 

 

他と同じである必要はなく、合わせる必要もなく、

 

どうありたいのか? それが大切で、

 

自分たちに相応しい形を見つけられることが、幸せなんだと思えました。

 

 

 

 

・・・と、

 

 

 

 

気が付いたら、、、書いているうちに、、、、

 

何だか、お堅い感想になってしまいました、笑

 

 

 

 

 

 

なので、ここからは、

 

ゆる~く、感想を書きたいと思います、笑

 

 

 

 

 

 

 

主人公の都は、

 

とにかく よく泣きます、笑

 

都の 自転しながら、公転しながら、ぐるぐる廻り、

 

考え 迷い 奮闘する。

 

そんな生き方を応援したくなります。

 

 

 

 

『自転しながら公転する』 

 

 

 

このタイトルが、

 

あまりにも、作品の内容にドンピシャなので、

 

気持ちいいです。

 

なぜか、作品自体も、生き生きしたように感じられます。

 

 

 

やっぱり、タイトルって大切ですね。キラキラ

 

 

 

 

 

P478 と長編ですが、

 

読みやすくて、テンポが良くて

 

あっと言う間に読めていまいました。

 

かなり、おもしろかったです~  とてもいい作品でした。

 

 

 

 

 

 

 

最後に

 

印象に残った言葉キラキラ

 

 

 別に そんなに幸せになろうとしなくていいのよ。

 幸せにならなきゃって 思い詰めると、

 ちょっとの不幸が許せなくなる、

 少しぐらいの不幸でいい。

 思い通りにはならないものよ。

                                   <P477より抜粋>

 

 

 

 

 

 

いいですね~ この言葉。

 

 

 

日常生活の中で、

 

ふと、感じるような、

 

ささやかな、幸せが一番ですねハート

 

 

 

 

 

 

また、来週の金曜日に更新します~

すてきな週末をお過ごしくださいませ。