評判の良くない万博に行ってみました。
今回の関西万博は、チケットの取り方がものすごく面倒だったり、IDの取得や、それを問い合わす電話もつながらなかったりと、これでもかというくらい不便な万博で、もう行かないでおこうかとも思ったんですが、地元で開催される万博ですし、コンビニでもチケットが買えるということなので、一度取材するかという気持ちで行ってきました。
が、やはり納得がいかないものでした。
まずコンビニで買う場合、機械を自分で操作して7500円のレシートを出し、それをレジに持って行って取り替えてもらうことになります。ところが、これはまだ仮のチケットで、今度は万博会場の前の引換所に並び、正式なチケットを発行してもらう必要があります。ちなみにチケットとはQRコードが印刷されたA4の用紙でした。
その際私は係の人から、これは土日でも入れる引換券で、本来平日の場合は6000円なんですが、どうします? と聞かれたのでした。もちろん返金はしてもらえないので、そのまま正式なチケットに交換してもらいました。
なお、ゲート前では厳重なセキュリティチェックが行われ、スーパーで買ってまだ蓋が閉まったままの飲み物も機械に通されます。スマホも機械にかけられます。
(万博東ゲート前広場)御覧のように何も使われていません。
小学生の団体のためのバス駐車場にすればいいのにという声も聞かれますが、そのように運用されていません。小学生の団体も2キロほど歩いて別の場所にあるバス停に向かうことになります。
今回の名物木の回廊。 とにかくでかいです。柱は一本の木ではなく木材が張り合わされたものを使っています。
この回廊の外側には企業パビリオンや日本館が並んでいますが、一部を除いて予約なしでは入れません。
日本館では予約がないと並んでも入れませんよと、冷たく言われました。
この予約、実に胡散臭いもので、例えば企業パビリオンなども大人の都合で関係者に大量に出すことができると思います。誰がどの時点でどのようにして予約を取ったのかを知ることもできないので、早い話がいくらでも不正ができると思うのです。
海外の人気パビリオンでは予約のない人が炎天下で1時間以上待っている時に、予約がある人がスイスイ入っていくのは実に腹立たしいもので、この予約性こそが今回の万博で最大の失敗であったと思います。なぜなら1970年の万博であれば、今回の倍以上の人が押し掛けたというのに、並べばどんな人気パビリオンにも入ることができたからです。
今回の万博のように、まるでカーストのような仕組みを取られると、本当に不公平だなと思ってしまいます。
スペイン館。今回の万博でうまく作られているなと思ったのはこのスペイン館とインド館、オーストラリア館です。ほとんど並ばずに入場できる仕組みになっています。
要するに、中で映画があっても、それを見るのは自由という感じで特に、拘束されないので順調に進めるのです。
鏡を利用して屋根が右側にもあるように見えるタイ館。
入ることができなくてもこうしたパビリオンを見て回るのもいいかもしれません。
ペルー館の中にあったシパン王の像。
最近発掘された遺跡にあった装飾具をつけた像のようで、こういうのも面白いですね。
オーストラリア館の内部は幻想的な森林が作られています。
夏場、暑い時に入ると心地いいと思います。
完成が遅れて、つい最近開館したばかりのインド館。
中ではインドの各州(特に東部のバングラディシュの北にある部分)が撮影された映画をしていて、そこでは少数民族の様子が紹介されていました。中国の少数民族と同じような人々がインドにも大勢暮らしているのだなと興味深かったです。
さて、今回の目的は話題になっているイタリア館を見ることでした。このパビリオンは一番人気で、予約券はサイトで売買されているというほどのもの。もちろん一番の責任は予約制を取った万博関係者にあると思います。
ここでもそのゴールドチケットともいうべき予約券(QRコードのようなので、年配者はそもそも使えません)を持った人が涼し気に入場していく中、夕方7時頃から1時間半並んでようやく入場できました。
余談ですが、フランス館も並ぼうとしたのですが、列の後ろに並んだところ、それは前列の最後尾であったらしく、「横入りはしないでください!」などと日本人スタッフから言われました。
列がわかりにくかっただけで、横入りなどする気はさらさらないというのに、とても失礼な物言いです。フランス館には仮にもう一度万博に行く機会があったとしても入らないことにします。
で、こちらがイタリア館。
このイタリア館は列の最後尾がわかりやすかったので並んだのですが、比較的すいていると思ったのは大間違いで、USJの貞子イベントのように、グルリと後ろまで回り込むことになっているのでした。
しかし、やっと入れたイタリア館はやっぱりスゴイ!
さすがは次期戦闘機を共同開発する国とあって、日本の万博に国宝級の芸術を何点も送り込んできてくれました。
こちらは「ファルネーゼのアトラス」超迫力の大理石像です。
カルバッジョの「キリストの埋葬」
こうした絵画は、例えば日本の美術館で〇〇展として公開されると、昔やってきたミロのビーナスやモナリザのように、それだけで長蛇の列ができるほどの一品です。
ミケランジェロの「キリストの復活」
こういうのが数十センチの位置で見られるのは本当にすごい!
レオナルドダヴィンチ直筆の何かの設計図(?)
これもスゴイですね。やはり万博に行く機会があったら、イタリア館はぜひ見てください。
ガンダム館の前にあった等身大ガンダム像。
ガンダム館自体は予約がないと入れないと思います。
今回の万博は予約方法や予約制、気持ちの悪いキャラクターや現金が使えないなど、複雑怪奇で残念なことだらけです。世界中のものがこれだけ集められた、本来は楽しい万博が運営側の思い込みで大失敗になったのは本当に悔しい話です。
さらに現地に行ってみて思った残念なことを付け足せば、日本の文化をうまく伝えられていないということです。
例えば、漫画館というのがあるのですが、パビリオン一つを丸ごと一つ使っているのに、中の展示物は有名無名を問わず漫画家が描いた色紙が20枚ほどかかっているだけ。デパートの催事場でも、こんな展示内容ならクレームが来るでしょう。
宝塚には手塚治虫さんのミュージアムがありますし、川崎市には藤子F不二雄さんのミュージアムがあります。また三鷹にはジブリ美術館もあります。イタリアが本国からこれだけの展示物を運んでくれたのに、日本はどうして手塚治虫さんや藤子F不二雄さんのミュージアムから何点か借りて展示しなかったのでしょうか。これではせっかく日本に来て本場の漫画やアニメに触れられると思っていた外国の方にも失礼です。
それから、トイレは狭い! 特にひどいものではないものの、
チープです。万博は国の産業を外国の方に見てもらうもの。トイレ文化も日本の誇るべき文化です。阿倍野ハルカスにあるような立派なものとまではいかなくても、もう少し外国の方に日本のトイレはやっぱりスゴイと言ってもらえるように作れなかったのかと残念に思います。
最後に、帰る時はすぐに駅には出られません。まるで初詣の時のように、ものすごく遠回りをさせられますのでご注意を。特に年配の方の場合は相当疲れると思います。
逆に良かったと思う点は、愛知万博の時と違い、その国のスタッフが応対してくれること。スタッフまで日本人オンリーでは国際色が出ません。
こちらはポーランド館の女性スタッフ。笑顔が素敵な方でした。またポーランド館では男性スタッフが炎天下で並んでいる人のために日傘を貸し出してくれるサービスもありました。
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家ではチビポンたちがヒマそうにしていたようです。
私が万博に行っている間、暇そうに過ごしていたチビポンたち
ハッチ君とモッチ君は、いつも昼間は二人だけなので変わりません。















