傷ついた経験が土台になるとき、痛みの意味が変わる | 心のからくり心理学 ひらいなず

心理カウンセラー ひらいなずです

 

人には時に、裏切られた経験が
自分を変えたと気づく瞬間がある


あのとき確かに傷ついた
でも時間が経って振り返ると
あの経験がなければ
今の自分はいなかったとわかる

ただ、そう思えるまでには
時間がかかるのだ


最初は怒りがある
悲しみがある
もう誰も信じたくないという
感情がある
それは全部、正しい反応

裏切りの痛みは
深いところまで届く


表面的な傷じゃない
「自分の見る目がなかった」
「信じた自分が馬鹿だった」
「また同じことをするんじゃないか」

そういう自分への不信感が長く残るものなのだ

でもある日、気づくことがある


あの経験があったから
見えるようになったものがある
、と


人を見る目が変わった
自分の感覚を、信じるようになった


大切にすべき関係と、そうでない関係の
区別がわかるようになった

裏切られる前の自分は
誰でも信じようとしていたこと


疑うことを、失礼だと思っていたこと


そんな、感じていた違和感を
見ないようにしていたこと

そんなことに気がついていく


でも今は違う
身体が感じる安心感を
基準にするようになった


頭が「いい人だ」と言っても
身体が「なんか違う」と言うとき
その感覚を、大切にするようになった

これは
人間不信じゃない
自分の感覚への信頼なのである

裏切りの経験は
人を疑うことを
教えてくれたわけじゃない


自分を信じることを
教えてくれたのだ


あのとき感じていた違和感を
「気のせいだ」と流さなければよかった


その後悔が、今の自分の感覚を
研ぎ澄ませている


傷ついた経験は、消えない
でも、その経験が今の自分の
土台になっているとき


あの痛みは、無駄じゃなかったと
静かに思える

裏切られた経験が
自分を壊したんじゃない


より深く、より本物の関係を
求める自分に、つくり変えてくれた

 

人は、そんな瞬間を積み重ねて

自分を信じるようになっていくものでもあるのだ

 

 

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