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では、どうぞ(^^)V↓


「銀河の銀」

俺が捨てられた猫だって?
そんなわけ無いじゃん

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俺はね、ここで「あの人」が迎えに来てくれるのを待っているだけなんだよ。
「あの人」は引越しの時に、俺が車に乗っていない事に気がつかないで、行ってしまったんだ。
きっとそうなんだ。

「あの人」は、今頃俺が居ないことに気がついて、必死に探しているはず。そして、此処の場所に戻ってきて、俺を見つけてくれるんだ!
ここは、待ち合わせ場所なんだから、俺は此処にいる
俺は此処で「あの人」が、大きく手を広げて迎えに来てくれるのを待っているんだ。
だから、俺は捨て猫じゃないんだよ。俺はね、待っている猫なんだ。
「どうして、俺を忘れて行っちゃったのかな?荷物が多かったから、俺がどこかに入っていると思って、先に行っちゃったのかな?此処にいるのに…きっと心配して、「あの人」は俺のことを探し回っているはず!此処で待っていよう!此処で待っていたら、迎えに来てくれるの…きっと…待ち合わせ場所は此処しかないよね…」
クスン…泣き
なっ!泣いてなんか、居ないぞ!俺は男の子なんだからなっ!

ねえ、「あの人」に伝えてよ。俺、此処で待っているんだから、早く迎えに来てよって。

足の怪我だって、我慢して、お腹が空いたら通る人達からご飯を貰って、それでも此処で待っているんだから。

それにしても、足が痛くて、塀にも上がれないや…。
困ったなぁ…、あの人が探しに来た時に、ジャンプして腕に飛び込めないジャン!
痛いな…困ったな…と思いながら、いつもご飯をくれるおばさんの家で、寝かせて貰っていたら、女の人達が来て、おばさんと色々と話して、俺を大きなケージに閉じ込めた
「何するんだよ~!俺を何処へ連れて行くんだ~!此処に居ないと「あの人」が迎えに来た時に、俺を見つけられないジャンかぁ!此処が待ち合わせ場所なんだよ~!」
俺は、大声で叫んだ。
女の人達は「病院で足の具合を診て貰おうね」と、のんきな事を言っている。
「ダメだよ!元の場所に居ないと、ダメなんだよ~!待ち合わせ場所に居ないとダメなんだよ!」
俺がいくら叫んでも、車の中に自分の声が響き渡るだけで、「あの人」との待ち合わせ場所は遠くなって…そして、病院へ着いた。
診察台に乗せられて、足の診察。血液検査等、色々と健康診断を受けた。レントゲンも撮った。先生は、「関節かな?骨折は無いよ」と言ったんだ。でも、ひどくなるようだと手術も…とかなんとか言っていた。
早く待ち合わせの場所に戻してくれよ~!俺は、先生にも言ってみた。
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でも…、俺はまたあのご飯をくれたおばさんの家に連れられて帰ってきた
女の人達とおばさんが話をしている。内容を聞いていたら…

えっ?俺、捨てられたの?「あの人」は、もう戻って来ないの?「あの人」は俺を探していないの?俺、待ち合わせ場所でずっと待っていたのに…嘘!嘘だよね?半年も前に捨てられたの?嘘だ!嘘だ!!俺は待っている猫なんだ!捨て猫なんかじゃない!

俺は一晩中自分に問いかけた。

時々、おばさんが「鳴かないで、お願い。眠れないから…近所迷惑になってしまうから、お願い」と言ったけど、俺は混乱していた。

翌朝、おばさんは、また女の人達を呼んで来た。
しばらく話をした後、「うちにおいで。幸せになろう!」と女の人達が俺を車に乗せた。
俺は、混乱し続けて居たので、とにかく車の中でも「嘘だ!「あの人」が俺を捨てるなんて!嘘!嘘だ~!俺が捨てられる訳無いじゃないか!」と叫び続けた。

新しい家に着いても、俺の興奮は収まらず、一晩中叫び続けた。

翌朝、女の人が俺に言った。「銀ちゃん、良く鳴くね~。こりゃ眠れないわ(笑)」女の人は豪快に笑っている。

そして、
「君は、置き去りにされたかもしれないけど、絶対に幸せが待っているから。絶対に大丈夫だから。銀と一生一緒に居たい人が、必ず現れるから、もう鳴かないで良いよ。もう混乱しなくて良いんだよ」と言った。

えっ?嘘!俺は捨て猫じゃないよ。俺は、俺は…あのね…、ずっとね…信じて…信じて…待ち合わせ場所から動かないように…あのね…

多国籍の犬猫な毎日(おティんクな気分で)

「銀ちゃん、思いっきり泣いて良いんだよ。そして、たくさん泣いたら、もう新しい幸せに向かって行こうよ!ねっ!」

俺は…張り詰めていた気持ちが、プツン!と音を立てて切れたのが分かった。
わ~ん!(実際は、オエ~オでしたが)思いっきり泣いた。
一晩中泣いた。泣いて泣いて泣きまくった。待っていた半年分泣いた。

あまりに俺が鳴くので、お姉さんが、獣医さんから薬を貰って来た。
薬を飲むと…
俺はだんだん落ち着いて来た。
そして、急に疲れが出たのか、うとうとし始めた。
そして、寝た。安心しきって寝た。とにかく寝た。

多国籍の犬猫な毎日(おティんクな気分で)

起きると、お姉さんが、撫でてくれた。
そして、「銀河の銀ちゃん、すぐに新しい家族を見つけようね」と言った。
俺は、もう泣かない。
俺は捨て猫だったんだ。半年間、確かに捨て猫だったんだ…。
「あの人」との待ち合わせ場所は、「あの人」に捨てられた場所だったんだ。

じゃあ、此処は?

「新しく家族を見つけるまで、うちに居てね」お姉さんが言った。

そうか、此処は、新しい幸家族との待ち合わせ場所なんだ。
俺は、此処を、改めて待ち合わせ場所にした。
待つのは「あの人」じゃなくて、「新しい家族」なんだ。もう過去は振り返らないぞ!

俺は銀河の「銀」よろしくね。
待ち合わせ場所で待っているね。

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お知らせ
以前に書いた「忠猫ミー君 」 トライアル決定したそうです!良かったね~