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数日後、お母さんが僕を見つめて言った。

「シマ、お前は死んでしまった…。私の可愛い息子。悲しいけど、死んでしまった。いつまでも、此処に居てはいけないよ。今までに亡くなった兄弟たちも待っているから、さあ行きなさい」


行きなさいって…何処へ?

お母さん、僕は此処に居てはいけないの?

お母さん!ねえ。


すると、お母さんは、また僕を見つめて言った。

「シマ、お前はまだ若い!若いうちに死んでしまったから、理解できないのかも知れないね。人間も動物も死んだら、行かなくてはならない場所があるのよ。そこに行って、また違う人生を歩む為に、また産まれて来るのよ。その為に、一度行かなくてはならないのよ。お前の兄弟達も沢山待っているから、さぁ行きなさい」お母さんは、優しく微笑んだ。

僕は、お母さんに甘えたかったけど、体がスルッと通り抜けてしまうんだ…。

何度も、何度も、頭をくっつけようとしたけど、無駄だった。

お母さんは、寂しそうな目で僕を見つめている。


その時、

「シマ!こっちにいらっしゃい」

声が聞こえた。


お母さんが、また僕を見て言った

「シマ、お姉ちゃんがお迎えに来たのよ、さあ行きなさい。また逢えるから」

僕は、理解した。僕は行かなくてはならない!

そして、僕はお母さんに言った

「僕ね、またお母さんの所に産まれて来るね!そして、今度はお母さんの言うことをちゃんと守って、車やバイクに気をつけるし、長生きして、親孝行するね」


お母さんは、じっと僕を見つめて、微笑んだ。


じゃ!行くね。

僕は、迎えに来たお姉ちゃんの後ろに付いて行った。


お母さんの声が小さく聞こえた

「シマ、次に産まれて来たら、優しい人間と暮らす、家猫になりなさいね」


えっ?と思って、振り返ったけど、もうお母さんの姿は見えなかった。

僕は、お姉ちゃんと上に向かう綺麗な道を進んだ。


僕は「シマ」という名前のキジシロ猫でした。

次も、シマという名前のキジシロの猫に産まれてくる予定です。

今度は、お母さんの言う事をきちんと守るつもりです。

だから、その時は、僕を家族に迎えてね。宜しくね!



**シマの母より***

外で生きている私達。

地域で可愛がられていても、危険は沢山有ります。

本音を言えば、愛情以外にも、安全も保証して欲しい…。しかしながら、お外で暮らす猫の安全は、なかなか守っては貰えません。それでも、私たち猫も生きているのです。命は同じ重さです。


あなた方人間が、車の運転をする時、バイクの運転時、自転車に乗っている時、私達のような小さな命が、一生懸命生きている命が、路地から目の前に飛び出してくるかも知れません。

だから、どうか、安全運転でお願いします。

そして、不幸にも、動物を撥ねてしまったら…お願いです、病院へ運んで下さい。

道に横たわる、冷たくなってしまった動物がいたら、埋葬して下さい。

みんな、同じ重さの命です、心を持っているのですから。


私たちは多くは望みません。 一つまみで良いのです。

優しさを一つまみ、小さな命に掛けて下さい。お願いします。


私の息子に、私の子供達に…優しさを一つまみ、ありがとう

シマの母 なつこ

多国籍の犬猫な毎日(おティんクな気分で)-201108151710002.jpg

この写真は、以前撮った「シマの母なつこ」です。
シマの写真は有りません。何故か無いのです…。
なつこにそっくりでした。