ここに来て、何日かたったある日、ナオちゃんが、僕に「阿里、予防注射行こうね」って言うんだ。

予防注射って何だろう?楽しい事かな?

僕は、お散歩気分で付いて行った。いつものお散歩コースでは無いけど、見るものが全てはじめてだから楽しい。

「ここよ」と言われて、周りを見ると、広場にたくさんの仲間が居た。

凄く楽しそうと、思ってキョロキョロしていたら、ジップ君みたいな白い色毛を頭に乗せた叔父さんが、僕に近づいて来て、針を刺した。痛い!僕はびっくりして、声を上げちゃった。

でも、直ぐにその人はニコニコして「良く我慢したね」って頭をなでてくれた。

痛かったけど、いい事をしたみたい。これで、病気にならないんだって。病気は怖いんだって。凄く痛かったり、苦しかったりして、酷くなると死んでしまうらしい。

死んじゃうって何だろう?美味しいのかな?


この間、こんなことが有った。お母さんと近所のスーパーに行ったとき、買い物をしている間外で待っていた僕を、お母さんが忘れて帰っちゃったんだよ。

ナオちゃんとお母さんが慌てて迎えに来てくれた。

僕は慌てなかったよ。だって必ず迎えに来てくれるって信じていたもん。

でも、来てくれた時は、凄くうれしくて安心した。