まもなく、娘が家を出ます。



正直、想像していませんでした。

「どこにでも通える場所に住んでいる」――そんな我が家の姉妹のうちの一人が、わざわざ関西の大学を選ぶ日が来るなんて。



ずっと、まだまだ手元にいる気がしていたんですよね。

だからこそ、いよいよ現実味が増してくるにつれて、喜ばしいはずの“独立”が、少しずつ寂しさに変わっていきました。


電化製品を買ったり、IKEAに行ったり。

京都での学生生活に向けて、必要なものを揃える時間は、なんだか文化祭の準備みたいで楽しい。



でも、今回の引っ越しは少し特殊で。

4月1日が入学式なのに、マンションの鍵をもらえるのも4月1日。

一度も部屋を見ないまま、物を揃えなければいけないという状況です。



「ここにこれが置けるかな?」

「サイズ、大丈夫かな?」

そんな会話をしながら、頭の中で新生活を組み立てていく。



…楽しいんだけど、やっぱり胸の奥が少しだけ、きゅっとなる(笑)



IKEAで買い物をしていたとき、夫がふと、こう言いました。


「おい、これは買っておかなくていいのか?」


見るとそこにあったのは、あの小さい頃、みんなが愛用していた“おままごとのキッチンセット”。





もちろん冗談です。冗談なんだけど。

なんだか、その冗談が、逆に胸に残ってしまって。



「あぁ、夫も寂しいんだろうな」

そう思って、私は笑いながら、心の中でそっと頷いていました。



食事を作ってくれる寮のようなマンションもあるから、

「そういうところにした方が安心じゃない?」と私は言いました。


でも娘はさらっと、


「大丈夫。私は作れるから」


そう言い切りました。


確かに、小さい頃から料理は一緒にしてきたし、教えてきた。

その積み重ねが、娘の中で“自分で生きていける感覚”になっているのかもしれない。


これから始まる学生生活を楽しみにしている娘を見ると、

私まで嬉しくなってしまいます。



私が仕事を始めた理由が、今日につながっている

ふと思い出しました。



私がこの仕事を始めたのは、

サラリーマンの夫の収入だけでは、もし娘や息子が「行きたい」「やりたい」と言ったときに、

留学、塾、大学進学、その他の学び――

そういう“未来への選択”に、迷いなくYESと言えないかもしれないと思ったから。



「教育にお金がないから」と言って、待ったをかけずに過ごしてほしかった。

その気持ちが、私の原点でした。



娘の大学費用までは準備していました。

でも、まさか“一人暮らし”の費用まで必要になるとは…!



地方の方にとっては当たり前のことかもしれないけれど、

本当に…お金がかかりますね(笑)


だからこそ、思います。


ここまで働いて、準備してきてよかった。

仕事をしながらの家事育児は、本当に大変だったけれど、やっていてよかった。



これからは、少しずつ“関西時間”が増えそうです


京都との2拠点生活とまではいかないけれど、

関西で過ごす時間は、これからきっと増えそうです。


それはそれで、楽しみ。

人生って、こうやってステージが変わっていくんですね。


そして実は、我が家には“もうひとつのニュース”もあります。

また改めてブログに書きたいと思います。


卒業シーズン。

皆さんも何か、卒業するものがありますか?


それではまた。