冬枯れの草木を刈り込みました。
乾いた葉を束ね、絡まった枝を整えていくと、
庭の空気が少しずつ軽くなっていくのを感じます。
光も、風も、通り道ができたよう。
すっきりとした土の上に目を凝らすと、
あちらにも、こちらにも、小さな芽。
ヒヤシンスは、もう花芽をのぞかせていました。
まだ低い位置で、ぎゅっと固く。
それでも確かに、春のかたち。
こぼれ種から育ったニゲラやレースフラワーも、
思いがけない場所で元気に成長しています。
種が落ちたその場所を覚えているように、
静かに、けれど力強く。
ルナリアや藤袴は、冬枯れた枝の足もとに新芽を忍ばせていました。
一見、何もないように見える景色の下で、
ちゃんと季節は進んでいるのですね。
整えることは、終わらせることではなく、
次の季節を迎える準備。
刈り込んだ庭に立ちながら、
小さな芽吹きに目を細めるひととき。
静かな庭に、確かな春の気配が満ちていました。
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