旅行から帰ってきて、
父の仕事が少なくなってきたこともあり、
家にいることが多くなってきた。
仕事がなくなると、食費を浮かせようとするために、
1食減らしたりする我が父。
そういう生活をしていると、
今までならぽっこりお腹が引っ込んできたのだが、
今回ばかりはなぜかそうはならなかった。
むしろ、あまり食べないのに、
なぜかお腹が出ていたのが、不思議だった。
本人は不思議に思ってなかったようだが、
母と私は、なんとなく違和感に感じていた。
それでも、そこまで気に留めてはいなかった。
仕事がなくなると、収入がなくなるのが自営業。
家にいるのも肩身が狭くなり、
私や母にご機嫌伺いがあるのはいつものこと。
でも、今回はそういうこともなく、
なせか静かだったように感じる。
日頃も口数が多い方ではなかったが、
より少なくなり、今思えば
何か自分で抱え込んでいたものが
あったのかもしれない。
腰は相変わらず調子が悪く、痛がっていた。
丸い背中が、より丸くなって歩いていた。
頭も白く、実年齢より老けてみられていたのだが、
より老け込んだというのが、ピッタリだった。



