冬から春にかけて、特に変わったことはなく、
私の直感が、
”今年は重大な出来事がある”
と訴えていた。
それは取り返しのつかない大きなことで、
来年になったら、きっと後悔することかもしれないというもの。
我が家では、恒例行事があり、
母の日に合わせて、
母の田舎に親戚一同で集まっていた。
残念ながら、毎年父は、仕事等を
理由に不参加ばかりだった。
祖母の年齢も考えて、
私は早くから伝えていたことがあった。
「今年は全員で田舎へ行こう」
父は特に反対するわけでもなく、
いつもなら頑なに拒んでいたことも、
すんなり受け入れていた。
そして私も出発ギリギリまで口うるさくそれを言っていた。
「料金は払い戻しできないんだよ」
「キャンセルするとお金がかかるんだよ」
父が詳細を知らないことをいいことに、
大げさに伝えていた。
腰の痛いことは気になったが、
いつもの服薬と定期的な通院以外は、
仕事も普通にしていたし、
家では好きなテレビを観ていた。
だけど、私の予感は的中するのは、
案の定間違っていなかった。
私は幼い頃から、第六感が働く。
本当にこの時、
父は田舎へ帰って本当に良かったんだ。



