指定された時間に、家族みんなで待つ。
名前が呼ばれ、入室した。
小さい部屋に、大人4人。
先生からは、検査の内容と結果を
詳細に伝えられた。
婦人科病名の説明が記載されている
冊子を見ながら、先生がゆっくり伝えていく。
私は必死にメモを取った。
他の3人は、それぞれ受け止め方は違ったと思う。
簡単な結論を言えば、
「乳がん」そして、「ステージⅡ」
母の場合、とても特殊な位置に出来た。
だから、乳房のリンパ節にも浸潤してるかどうかも不明。
まずは、温存するか、切除するか。
切除の場合、リスク回避のために
どこまでするのか。
この場合、”癌細胞があると思われる範囲を切除”
なのか、”全摘出する”のか。
選択肢によって、術後の検査も
治療や投薬など、全く異なってくる。
私は、気になったことを質問する。
先生は丁寧に答えてくれた。
私は色々考えた。
自分なりに、現状からのリスクを考えて。
ただ、やるもやらないも母の意志。
こればかりは、私ができるのは
ちっぽけな情報の選択肢だけ。
帰り道、家族で外食した。
色々話した。
他愛のない話から、
もちろん病気の話まで。
次の予約は11日後。
決める時間は、十分にあった。
