昨日の夕方、1匹の卒業生がお空へと旅立ちました。
5年前に譲渡した1匹の男の子。
体調不良と聞いておよそ1ヶ月の闘病でした。
原因がはっきりと分からず、入院を含めた治療を懸命にしてくださいました。
固形のものを食べなくなってからかなりの時間を頑張って、文字通り生き抜いて旅立ちました。
多頭飼育崩壊現場からレスキューされたチームの中の1匹でした。
高齢の飼い主さんが飼っていた猫たち。
ほとんどお世話をされていなかったため、美しい顔立ちとは裏腹に身体にこびりついたアンモニア臭がなかなか取れなくて、人間に対する怯えが顔に出ている子でした。
猫と暮らすのが初めての里親さんご夫妻は、あちこちの保護猫カフェや譲渡会に行き家族となる猫を探し、そして怯えた顔をした子猫ではないこの子を選んでくれました。
トライアル前に、兄弟と一緒の方がいいと思うとずっと一緒に生きてきた子もお迎えを決めてくれました。
我が家にいた時間は短かったため、崩壊現場の名残がかなり残った状態でのトライアルスタートでした。
家族の温かさや優しさや、毎日の安心や幸福感の全てをご夫妻からいただきました。
兄弟でおうちの中を元気に走り回りながら楽しく暮らし、人間とはゆっくりゆっくり関係を築いて貰って最近やっと触れるようになりゴロゴロいうようになったそうです。
1ヶ月前にご連絡いただいた時に既にかなり状態が悪くて、どこまで治療をするか何が最善なのか苦しい選択の連続だったと思います。
看取る覚悟を決め、快適に1日1日を過ごすことに心を尽くしてくれたパパとママとの時間を少しでも長く持ちたいときっと思っていたんだと思います。
本当によく頑張ってくれました。
幸せだったね、もっと一緒にいたかったね。
一生分の幸せを貰って、天国に向かいます。
長生きするんだよって願いながらいつもトライアルへと送り出しますが、それが叶わないこともあります。
猫は自分の命が短いか長いかは分からないです。
命ある限り愛で満たされていたらその子は幸せなんです。
あの地獄みたいな場所で生まれ育った子が、幸せを掴んで愛されて涙をたくさん注がれて命を終えられたこと、保護猫ではなく家猫として、家族に愛された猫として旅立てたこと、元保護主として感謝いたします。
昨日の夜は月が綺麗で、空の低い位置に昇った大きなお月様をしばらく眺めていたんです。
月が綺麗ってSNSにもポストしてました。
もしかしたら私のことも少し思い出して挨拶してくれたのかな。
お月様みたいな、綺麗な瞳の美しい猫さんでした。
安らかにお眠りください。