占いでご飯食べてた時の話。

1度だけ、鑑定で嘘をついたことがある。



相談者は40歳近い女性。

復縁希望。

別れてからの経過時間、12~3年。

付き合ってと期間3~4ヶ月。

別れてからはずっと無視され連絡を取れてない。

勤務先は分かるので、そちらへ毎年年賀状だかXmasカードだかは送っているが、レスポンスなし。


タロットを展開、彼の気持ちは別に悪く出ない。実にフラット。

そりゃそうだ。時間が経ち過ぎて、好きも嫌いもないだろうよ。

だけど。



このままだとこの人は永久に待ち続けるのだろうか。

10年以上前に、3~4ヶ月だけ付き合った人が、いつか自分の元に帰ると思いながら。

いやもう充分だろう、精神と時の部屋で過ごすのは。

彼女の時間を進めねば。

本当に取り返しのつかない歳になってしまう前に、彼女を現実世界に引っ張り出さねば。


そう思い私はこう言った。

「職場へ彼に会いに行って下さい。会えるし、また交流が再開しますよ。」

彼女は瞳を輝かせ、こう返してきた。

「わぁ!嬉しい!◯◯様にお願いしてた甲斐がありました❤️」

…◯◯様?よその占い師さんか?

「あっ、天使様の名前です!大天使様です!」

…さいでっかー、ハイデッカー。ガハハ。

「あ、でも彼はちゃんと変わってくれてますかね?」

「…変わる、変わらないでなく、付き合ってたのは無かった位の気持ちで、1から接して下さいね。

復縁、でなくもう一度片思いしに行くつもりでいて下さい。話はそれからです。」



その後彼女がどうなったかは知らない。

私が館を辞めてしまったので。無責任な事になってしまったのは本当に申し訳なく思う。



彼女の時間を動かそうなど、余計なお世話だったかもしれない。

夢を見たくて、耳心地良い占い師を探してただけかもしれない。

そしてアドバイス通り会いに行ったとも限らない。



でも私は彼女の止まってしまっている時間が、再び時を刻む事を祈る。

未だに、心から祈ってます。