舌を頼りに 34年間食べもの絵日記を描き続けている 雑食性サラリーマンです。

 

 

 

 

 

近場芭蕉紀行4・岐阜市その2

 

 岐阜駅から岐阜バスに揺られること10数分で、長良丘のバス停に降り立った私が向かったのは、法久寺と言う寺である。ここにも芭蕉翁一ッ葉塚句碑という石碑がある。ここで詠まれたと言われているのが『夏過ぎて ただ一ッ葉の 一葉かな』という句である。異説はいろいろあるようだ。先の妙照寺にも一ッ葉が茂っていた。住職は、ここで詠んだ可能性もあるが主張はしないと言っていた。

 

 法久寺から長良橋を渡ると、橋のたもとのポケットパーク「名水」にあるのが、『おもしろうて やがて悲しき 鵜舟かな』の句碑だ。貞享5年に芭蕉が岐阜で詠んだ句では一番有名な句だろう。ここには北原白秋の石碑もある。

 

 さらに鵜飼船乗船場のとなりにある十八楼という旅館の敷地内にあるのが『このあたり めにみゆるものは みな涼し』という句の句碑である。貞享5年に岐阜に滞在した芭蕉は、長良川河畔にあった油商・賀嶋鴎歩の別邸の水楼に遊んだ時に、求められてその水楼を「十八楼」と名付けた(詳しくは「十八楼の記」を参照されたし)。その水楼のあった場所にあるのが、現在の十八楼という旅館なのである。

 

 句碑は敷地内にあるのだが、フロントで確認すると、宿泊客でなくても見学させてもらえるという(しかもただ)。句碑の見えるところまで案内してくれたのだが、こういう対応をしてくれるのはうれしい。帰りに売店で栗むしういろを買ってしまった。

 

 十八楼というのは、英訳するとTOWER18になるが、5月に訪れたシカゴの都市高架鉄道LOOPの北西角のジャンクションにある信号所がTOWER18だ。鉄っちゃん大興奮のダイヤモンドクロスのあるTOWER18を、私も嬉々として何度か通過したものだ。芭蕉とは何の関係もないけど、そんなことを思い出してしまった。

 

 やっぱり良く晴れた秋の休日のこの日、私は句碑の見学後、長良川の涼し気な光景を眺めながら忠節まで歩いた。胡蝶庵仙波で昼食をとるためである。暑い夏が過ぎて、蕎麦の旨い季節になってくると、私の足は必然的に胡蝶庵仙波へと向くのである。

 

 蕎麦前の卵巻きに感動しつつ、房島屋の冷やおろしを喉に流し込む。ざるや手びき蕎麦もおいしかったが、今回特におろし蕎麦がおいしかった。甘くて辛い大根と蕎麦、削り節と葱、そしてつゆの一体となった味わいに大満足。4週にわたった、秋の休日近場芭蕉紀行を気持ちよく締めくくった。

 

 

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