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『あなたはご存じか分かりませんが、
真理子さんのお父様は、うちの店にもよく顔を出して下さる
レクトアングルフーズの社長なんですよ。』

『レクトアングルフーズ?』


久しぶりの驚きだ。


レクトアングルと言えば、
今、この業界で一番勢いのあるレストランチェーンだ。

フランチャイズ制をとっていて、
チェーン店でありながら全店舗コンセプトが違うという、
業界でも異例の会社だった。

しかも、その社長はここの顧客で、
俺も何度か接待したことがあった。


『もちろん、知ってます。
立花社長にはいつも良くして頂いてますから・・・。
じゃあ真理ちゃんて、レクトアングルの社長の娘なんですか?』

『ええ。彼女の父親は、私の知り合いでね。
公私共に仲良くさせてもらっていて、
真理子さんもうちに社会勉強に、と、社長たっての願いで
うちで働いて頂いているワケなんですが。

実はその社長から、先日あなたを名指しされたんです。』

『俺を?』


まさか婿候補にってか?


『そうです、婿候補にね。』


俺は一瞬、自分の心の声が聞こえてしまったのかと思ったくらい
タイミングよく社長が返してきた。

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金~週末の19時更新予定です。
森のレストラン<第一話>はコチラ
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