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『どうして、って・・・。』


沙希はなんと答えていいのか分からないふうに
ハンドルを握っていない左手で前髪をかきあげた。


『俺はおまえを振ったんだぞ。・・・恨まれてるのかと思ってた。』

『やぁね。そんな昔のこと。』

『だって・・・。』

『・・・っていうか。あなたが仕事が出来る人だと言うことは、
私が一番知ってるつもりよ。』


そうだ。
バイトとは言え、俺はこいつにだけは何でも話していた。


そう、あの頃の自分の夢も・・・。



『・・・そうか。ありがとう。』


自然とお礼の言葉を言うと、
沙希が驚いたように俺のほうを見た。

続く

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