こんな時間に
学校の先生とはいえ、
あんまりよく知らない男の人の部屋にいるなんて、
今のあたしは、相当 自暴自棄になっているんだろう。


ミヤ先生は、あたしの事を
一体どう思っているんだろう?


『ミヤ先生。』


あたしは無意識に
先生に呼びかけてしまった。


『・・・あ?』

『・・・その・・・。ごめんなさい・・・。』



項垂れたあたしに、
先生は読んでいた本から顔を上げて、

『・・・気にすんな。』

と、静かに言って、
また本に視線を落とす。



最上階の先生の家の高い天井には、
3つの天窓がついていて、
雨の当たる音が
パシャパシャと聞こえる。


それが疲れた心には、
なんとも心地よく響き。



あたしは、雨とジャズの
音色を聞いたまま、静かに目を閉じた。


続く

************