*********************
『尾崎さん、本当は
酔ってなんてなかったでしょ・・・。』
はだけた浴衣を直しながら
あたしがそう聞くと、
尾崎さんは
『酔いが冷めた、って、言ったろ?』
と言って、ニっと笑った。
(こういうとこ、
大人なんだよなぁ、やっぱり・・・。)
『もー・・・。
あたし、温泉入ってくる・・。』
ごゆっくり、と、
笑いながらあたしに右手を挙げる尾崎さん。
数十分後。
あたしが温泉へ入って
部屋へ戻って来ると、
尾崎さんは
座布団を二つ折りの枕にして、
畳の上に寝てしまっていた。
続く
*********************