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『尾崎さん、本当は

酔ってなんてなかったでしょ・・・。』



はだけた浴衣を直しながら
あたしがそう聞くと、
尾崎さんは


『酔いが冷めた、って、言ったろ?』



と言って、ニっと笑った。



(こういうとこ、
 大人なんだよなぁ、やっぱり・・・。)



『もー・・・。
 あたし、温泉入ってくる・・。』



ごゆっくり、と、
笑いながらあたしに右手を挙げる尾崎さん。




数十分後。


あたしが温泉へ入って

部屋へ戻って来ると、
尾崎さんは

座布団を二つ折りの枕にして、
畳の上に寝てしまっていた。



続く
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