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それから更に半月が過ぎた。
 

その間、バイトに何回か入ったが、

望月さんはいつもと全く変わりなく。



やっぱり、あの夜の事は

ただの思い出話だったのか・・・・。


 

・・・と、思い始めていた頃。


 

バイトの終わりが重なった望月さんからの、

突然のお誘い。




『由香、今日なんか予定ある?』




『別に、ないですよ。』


『じゃあ、この後ちょっと付き合ってよ。

 渡したいものがあるんだ。』



渡したいもの?


とりあえず、頷いたあたしに、

望月さんは“じゃあ行こっか”、と、

事務所のドアを開けた。



店を出て、望月さんと並んで歩く。



なんか、一緒に歩くのって

あの夜以来だな・・・・。

 

『望月さん。』

 


『ん?』



『どこに行くんですか?』



『あぁ、俺の家。』

 


家?


家って・・・。



望月さんの家?(゚Д゚)

 



あたしが固まっていると、望月さんは


『大丈夫だよ、
 捕って食べたりしないから。』



と、笑っていった。


続く

 

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