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尾崎さんが目を覚ましたのは、夜中の1時を過ぎてからだった。
あたしはその間、
簡単に尾崎さんの身の回りのお世話をしつつ、
その後は、理恵の家で、ではなかったが、
寝ている尾崎さんの隣で
試験勉強に勤しんでいた。
『・・・・う・・・・。』
尾崎さんが、覚醒前の寝返りを
打ち始めたのに気がつき、
そばへ寄る。
『尾崎さん・・・。』
二度、三度、まぶたが動き、
ゆっくりと開いた目の焦点が、
あたしと目が合った。
『・・・・あれ? おまえ・・・。』
『倒れたの、覚えてないですか?』
あたしの言葉に、
しばし状況を飲み込めていない尾崎さんだったが、
少し経つと、何かを思い出したように
目を大きく見開いた。
『・・・そうだ!ドアを開けたらおまえがいて・・・。』
『玄関でうずくまっちゃって、大変だったんですから。』
『そうか・・・。俺・・・。胃が痛くて・・・。』
作っておいたおじやを暖める為に
キッチンに立つあたし。
尾崎さんは、ベッドに上半身を起こして、
ぐるぐると周囲を見渡した。
続く
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