10 電気の通電
一般的な活動エネルギーを「電気Ǎ」とするなら、制御エネルギーは「電気B」。 どちらも有機物ではなく電気なのだからエサを「食べず」とも通電次第で「体外」からも摂り入れられる。
11 陸上の通電
陸では、空気中に充満する電気Ǎはともかく、有機物が持つ電気Bの摂取はやや困難、食べることで体内に摂り入れている。
12 水中の通電
伝導率抜群の海中では電気ǍもBも容易に皮膚から取り入れられる。
海中には一般電気Ǎだけでなく微生物・プランクトンから藻類・魚介類まで多くの生命体が生息、場所により強さの違いはあるが電気Bも充満している。
空気では通電・感電しないが水に濡れれば感電するのと同じ道理だ。
13 制御エネルギーの摂取
この伝導率の違いから、水中は空中よりはるかに生命の電気Bが得やすく、動物はさほど食べずとも心身を制御出来る能力を有している。
14 消化管の違い
水生動物の消化管を見れば陸よりシンプルで,食べ物を溶かす胃袋を持たない種も多く、吸収の役目を担う腸も陸よりはるかに短い。
その消化機能の差の分のエネルギーは皮膚から得ている。
15 海域とエネルギーの関係
同じ魚類でも消化管の違いは、食性の違い、生息環境の違い。
プランクトンを含め生物が多いほど生命エネルギーは強く、捕食生物も集まり協生関係が生まれる。
16 海の食物連鎖の始まり
海の植物連鎖は藻類から始まる。植物性プランクトンが増えるとそれを食べる動物性プランクトンが増え、さらにそれを食べるイワシなどの小魚が増える。
藻類がすべての動物を養っていると言えるが、イワシから食物連鎖が始まると考えてもかまわない。
16 浅海と深海の食物連鎖
最も食物連鎖が活性する場所は川が流れ込む湾内とその湾口、藻類が豊かな沿岸、珊瑚礁などで、次が水深200m以内の大陸棚、次がそれ以深の深海。
陸地から遠ざかるほど、深くなるほど食物連鎖の規模も小さくなるが、広大な大陸棚は素晴らしい漁場であり、漁労は困難だが深海もまた素晴らしい漁場。
食物連鎖、つまりエサが最も乏しい深海に向かうほど魚は巨大化している。
17 エネルギーの摂取比率
海域・魚種によっては海洋動物にエサの有無はさほど影響なく、周囲の生命のエネルギーで命を支え合っている。 つまり陸から遠ざかるほど、水深が増すほど、必要な生命維持エネルギーの摂取はエサよりも体外からの摂取比率が大きくなる。
18 エサに代わるエネルギー源
深くなるほど陽光が届かず海藻類は生息出来ない。
植物性プランクトンもそれを食べる動物性プランクトンも減少、小魚の群れも減少、つまり生命の数と量は沿岸と比較にならない。
生命が少なければエサだけでなく周囲のエネルギー量も少ないのだから、体外からの摂取は無理がある。
無理があるどころか逆に「巨大化しているのが現状」なのだから、他に「膨大なエネルギー源が必ずある」と考えればよい。
19 無から有を生む思考
見渡す限り暗黒の世界・深海には何もない。
そもそも生命が少ないのだから生命エネルギー源など探しようがない。
100%不可能・・絶体絶命。
む~チラシ寿司号の深海への旅もここで終わってしまう。
1%の可能性を見つける姿勢と思考と根性と友情が不可欠。
20 足元の足元
周囲を見渡しても何もなければ足元を見ればよい。
周囲は絶壁の岩山か大半は見渡す限りの泥。
その足元の泥の下には何があるのか。
足元の足元には膨大な泥の層が積み重なっている。
その泥の層は何で出来ているのか考えて見るとよい。
21 深海の泥の構成
数十万年、数百万年もの間積り続けた深海の泥は内湾や沿岸のヘドロとは異なる。
人間が船から捨てたコーラの缶もたまにあるだろうが、大半はマリンスノーと呼ばれる細かい粒子でゆっくりと沈んで堆積する。
22 マリンスノーとは
マリンスノーとは1952年に北海道大学のお方が潜水艇で調査中、海中に漂うホコリのようなものがライトに照らされ雪のように白く見えたことから名付け、その後世界中でこの言葉が使われている。日本人が名付け親だ。
マリンスノーは主にプランクトンの死骸や排出物であり海洋全域に分布、1日に数十メートルから数百メートルのスピードでゆっくり沈む。
23 マリンスノーで構成される泥質
マリンスノーは海中に漂い、沈下速度が限りなく遅いことでわかるが、川からの濁流のように粒子の細かい砂や土ではなく重さも浮力もゼロに近い有機物。
強力な水圧で空気も一切混じらない微粒子のような泥であり、場所によっては数千万年にも及ぶ生命の残骸の堆積層となっている。
続く・・・
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