深海巨大症の謎を解く前に、理解していただかなければならない道理があり、それなくして本題には入れない。
これもまた世界の常識を覆すものだが、野人理論で解いてみよう。
秋刀魚と平目の鯉物語・・
サンマとヒラメが恋をする親父ギャグでもなく、各界の代表としてサンマ、ヒラメ、鯉に登場していただくのがわかりやすいからだ。
このお三方にどのような違いがあるのか、想像がつく人もいないだろう。
違いは「環境」と「食性」と「消化管」であり、そこから魚が何の為に食べるのかがよくわかる。
サンマは水深に関係なく海の表層で暮らす回遊魚。
ヒラメは数十cmから数十mの海底で暮らす根魚。
鯉は陸の真水で暮らし、完全陸封型の淡水魚。
サンマの主食はプランクトン。
ヒラメはフィッシュイーター、つまり主食は鋭い歯とアコーディオンのように広がる大口で魚の丸呑み。
鯉は雑食性で何でも食べ、汚染など劣悪な環境をものともしない。
消化管とは口から肛門まで食べ物が通る菅のことで消化吸収が目的とされている。
動物では草食か肉食かで腸の長さが比較されるが、本来の食性を調べるなら胃の機能だけで十分、腸の長さなど関係がない。
胃は胃酸を出して動物性たんぱく質を溶かす為にあり、生命誕生の海から引き継がれた食性は陸に上陸しても変わるものではない。
陸で進化した草食動物も例外ではなく、動物は動物の生命で引き継がれる。
海の食物連鎖、陸の食物連鎖はまったく同じでこれが基本法則だ。
特に脊椎動物において例外はなく、海がそうであるように海藻で生命を繋いできたのは一部の貝類や甲殻類などだ。
アワビやサザエの肝を見ればわかるが、緑や茶色で海藻の色素すら分解出来ない質素な消化器官でどうやって養分を得るのか。
陸では青虫や鳥でさえも分解出来ないから緑色のうんちになる。
草食動物の胃の機能も同じであり、何故肉が食べられないかも野人は既に解明して公開、草ではなく動物の生命で生命を繋いでいる。
魚類は陸のすべての脊椎動物の祖先であり、脊椎だけでなく内臓も同じような機能を持っている。
ところがこの内臓、陸の動物と比べて大きな違いがある。
体重に対する消化器官の比率が極端に小さい。
単に腸の長さで比べると・・
牛などの草食動物は体長の十数倍の長さ。
ライオンや狼などの肉食動物は体長の4倍前後で人間も同じ。
プランクトンを主食とするサンマの腸の長さが短いのは塩焼きを食べればわかるだろう。
腸の長さが体長に満たない魚が多く、せいぜい体長前後、イワシなども同じで内臓ごと食べられる。
食べられる理由は食べてから1時間も満たないうちに体外に排出、消化途中のエサが残っていないからだ。
鋭い歯で獰猛なヒラメには胃があるが、腸も短く体長・体重に対する消化器官の長さ重さは微々たるもの。
マダイなども同じで、胃液で溶かして消化、10時間ほどかけて体外に排出する。
ヒラメやマダイなどは小さくとも胃があるが、サンマやイワシには胃がない。
何故胃がないのに消化が出来るのか、常識では出来るはずがない。
同じ回遊魚でもマグロやブリやカツオなどには胃があり、どん欲に小魚を捕食する。
胃がない魚を「無胃魚」と呼び、他にトビウオやフグ、淡水ではコイやフナ、金魚やメダカも胃がない。
さあこれらのことから何がわかるのか、
次回、真打・・コイの季節の登場で明らかにする。
続く・・
サンマの握り・・・ お野人作
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