昨年末、友人から愛知県祖父江町の銀杏が届いた。三箱で1、5キロ。毎年たくさん送ってくれるのだ。やっと一箱食べたがまだ二箱残っている。色んな地域の銀杏を食べ比べたがこの祖父江の銀杏がやはり横綱だ。大きさも濃厚な旨味も群を抜いている。スーパーの銀杏は足元にも及ばない。まだ野人の事務所の前の神社で拾ってきた銀杏のほうが美味しい。小粒だが味があり、この祖父江の銀杏の次に旨い。祖父江町は今は稲沢市だが、銀杏の生産量は日本一で銀杏栽培発祥の地。木も銀杏と書くが、この場合はイチョウと読み、ギンナンと読むのは実だ。英語では「ギンキョウ」と読むが、これは単にギンナンをギンキョウと読み間違えただけだ(笑)
銀杏は食べ過ぎると中毒を起こし、場合によっては死に至る。中毒の目安は、小児で7~150粒、成人で40~300粒と個人差がある。野人は抜け目なく一回30個を目安に食べている。茶封筒に幾つかの穴を開けて電子レンジで1分くらいチンすれば出来上がり。
銀杏は木の実の中では一番旨いのではないかと思っている。銀杏とコーヒーは良く合う。
ギンナンの外皮は悪臭を放ち、皮膚もかぶれてしまう。まるでウンコと同じ臭いがするので子供の頃はよくいたずらに使った。この悪臭は猿や狸やネズミも閉口して食べない。たぶん舌もかぶれてしまうのだろう。一昨年、徒歩30秒の目の前の神社に銀杏を拾いに行くと先客のバアちゃんがいた。バアチャンはゴム手袋で拾っていたが、その隣で野人が素手で「グチュリ」と握り潰し、中の種だけポイポイバケツに入れていた。臭い外皮まで持ち帰りたくないのだ。「ありゃまあ、手がかぶれてエレえことになるがのう~」とバアチャンがのたまう。「バアちゃん大丈夫じゃ、ウンコ掴むの慣れとるわい~」。タイのトイレでも鍛えてきたのだ。「バアちゃんだって大丈夫じゃい、手には皮しか残っとらんし、かぶれても見かけは変わらん」。・・・「あ~ッハハハハハハ~」と、境内に野人とバアちゃんの笑い声が響き渡った。野人の手は銀杏ごときにはかぶれない。アライグマだけは銀杏を平気で食べる。野人の手もアライグマ同様、後で洗えば大丈夫。煙が出るような濃塩酸に素手で触れても少し熱いが大丈夫なのだ。

