家の前の草むらに、わすれな草が咲きました。

 

 

こんな小さくて可憐な花なのに、

厳しい道東の冬を越えて

毎年咲いてくれる強い子たちです。

半分、野の花化しており

タンポポや野生のスミレに混じって

春を彩ってくれています。

 

暖かくなってきた風にも背中を押されて

ムツさんの書斎の春の大掃除をしました。

 

しばらくの間、そこに足を踏み入れると

あまりにもムツさんの空気が濃厚すぎて

胸がつまり・・

掃除も気合いをいれないと出来ませんでしたが

ようやく少しだけ、落ち着いた気持ちで

そこにいられるようになってきました。

(今でも、ちょっとしたことで気持ちが上がったり

下がったりしますが)

 

原稿を書いていたデスクの上はそのままにしてあります。

「馬にのる」

という書きかけの詩があり

三日後にきたら、完成しているのではないかと

思うくらい

ムツさんの空気を感じます。

 

 

壁には、ムツさんが愛したフクロウ、

チャバの写真。

 

絵描きさんデスクには

絵の具が沢山。

手前の象さんは、絵を描くムツさんを

ずっと励ましてくれていたのでは。

 

2年たっても、書斎のドアを開いて

足を踏み入れるときは

 

「パパ、来たよ~」

 

と声をかけてしまいます。

 

そして

 

「大好きなリンゴの花が花盛りよ。」

とか

「今年最初のカッコウの声を聞いたよ。」

とか、報告している私です。

 

書斎の片隅で、若い時代の写真を発見。

小説家として走り始めた頃。

少し見上げた視線の向こうには

きっと、描いていきたい世界が

広がっていたのではと思います。

 

 

大掃除を終えた帰り道。

家の前の風景が夢のように美しく、

心にともにあるムツさんといっしょに眺め、

思わず撮った写真です。

 

明日美