クライマーズ・ハイ | 書評無情の響きあり。

クライマーズ・ハイ

横山 秀夫
クライマーズ・ハイ
先日NHKでドラマ化 されてたので紹介。
社内研修旅行で 本書の題材の地である
群馬に行く際に、旅の友として購入。
1985年、群馬県御巣鷹山で日航ジャンボ機墜落事故が発生。
この未曾有の大事件に対した地元新聞記者たちの興奮と混乱の
一週間を描いた小説。
著者の横山秀夫 (御存知の通り映画化された「半落ち」などの著者)は
当時、群馬県の上毛新聞の記者であり、実際に真夏の御巣鷹山に登り、
約1ヶ月半にわたり事故現場を取材したらしい。
実在した事故をテーマとした小説ではあるが、この事実を
聞くと、さらにノンフィクションの色が濃く思わず引き込まれる。
事故の発生した新聞社の様子と、主人公その他周辺人物の人間ドラマ、
それぞれ臨場感豊かに書かれており飽きない。
キーワードは「下りるために登る」、読後感は暗さだけでなくむしろさわやか。
個人的には、少し間を置いてからまた読んでみたい、と思えるとても良い作品だった
話は本書からズレるが、
この事故が起こる一週間前、夏休みの子供旅行でこの年に開催された
つくば科学万博に行き、その帰りに事故機と同様の羽田→大阪の
日航ジャンボ機(便は分からず)を利用したということもあり、本事故は
小学生ながら大変ショッキングな出来事だった。
ということもあり、山崎豊子著「沈まぬ太陽 」も自分の中の繰り返し読む一作品。