藤沢あゆみです
「どこに住まれていますか?」
「中目黒です」というと
「うらやましい」と多くの人に言われる。
ここに住むことになったのは、偶然だった。
関西の田舎者の自分は
ここがみんなに憧れられる街だとは全く知らなかった。
「あゆさん、いつも終電逃してるやん?
そろそろ、都内に引っ越したら?
タク代考えたら
都内にいた方がコスパよくない?」
日比谷線、草加駅。
当時、イベントや仲間との飲みも盛んで
わたしはよく終電に乗り遅れ、タクシーを使うことも多かった。
気軽な気持ちで不動産屋さんにいってその日に決めた。
住んでみたら大好きな街になった。
今後の人生で、一人暮らしじゃなくなっても
わたしは、パートナーに
「あなたがこっちに引っ越さない?」というだろう。
引っ越したのは、ベストセラーが出はじめた頃。
ただ、ずっと住める確信があったわけではない。
実際、分不相応と思ったこともあるし
今も固定費家賃何割だよと自分にツッコミ
引越しを検討したことは、何度もある。
今も、生涯住み続けられるかはわからない。
もしも、わたしが20代なら
一時的に、引越してまたここに戻るぜと思うだろう。
そういうサバイバルは、わたしは好きだ。
ただ、一度引っ込んだら
もう、ここに住むのは無理じゃないかと思う。
メンタル的ではなく
審査が通らないみたいな物理的な意味で。
ベストセラーを出していた
過去の自分が住ませてくれた場所。
さらに、引越しにコストをかけるなら、と
何があっても
わたしはここに住み続けている。
この場所が、藤沢あゆみを育てた。
見栄を張りたいとかは全くない。
ただ、わたしはこの街が好き。
だから、住み続けられる自分を目指す。
引っ越した年
わたしは、8冊の本を上梓した。
ゆっくりお花見をする時間もない日常を悔やんで
桜並木を歩きながら涙が出た。
当時、仕事の成功と引き換えのように
ある恋愛が
終わったばかりだったこともあるかな。
今は
わざわざお花見をしなくても通勤エリアに桜並木があり
帰宅しながら桜を撮れる日常を贅沢だと感謝している。
なぜあの時、感謝できなかったのかな?
当時のわたしの方が
うるおっていたけど
いまのわたしの方が
この街を楽しんでいる。
特別なことをしなくても
ここにいられるしあわせ。
今の自分が、3冊の本を同時に書いて
玄関開けたら2分で桜みたいな日常だったら
毎日毎日、感謝しまくるのにな。
今年も満開の桜を
ありがとう
愛してます🩷
来年は
提灯出せるようにがんばるかな?
引越しのエキスパートの作家仲間の本




























