「日本一のランチ会」無事に主催のお役目を務めあげることができました。
私にとっては、心の土台をつくる基礎工事が「日本一のランチ会」で、身体の土台をつくる基礎工事が「足育」。
どちらも欠かすことのできないもので、両輪で動いて行くことが大事と思っていましたが、やはりどちらも大事。
そして、一歩を踏み出すのは”心の土台”の力なのかなと思いました。
私が初めてランチ会の主催をしたとき、身体に障害をもつ野海靖治さん(ヤスさん)が参加してくれました。
このときの参加者の1人が、このような感想を寄せてくださいました。
>一番印象的な自己紹介は野海靖治さんがされたものでした。
>一番大切なのは、”伝えたいと思う気持ち”なんだと思いました。
ヤスさんは身体に麻痺があって、手足を動かすことが難しいので車椅子を使われています。
言葉をはっきりと発音することも難しく、このときはヤスさんと一緒に参加されていた友人の野添美知代さん(のんちゃん)が、ヤスさんが話した内容を伝えてくれました。
ヤスさんは、初めてランチ会に参加するときの気持ちを、このようにFacebookに書かれています。
>のんちゃんから招待を受けて、気軽に参加すると言ったものの
>「本当に行ってもいいか?」と不安になり、さらに会場はバリアフリーではなくて・・・
実は、私の方も、気軽に「大丈夫~♪」と返事をしました。
会場はエレベーターがないことは分かっていましたが、手伝ってもらって、2階へ抱きかかえて行ってもらえば、大丈夫だろうと思ってました。
私は主催だし、お手伝いをするのは難しいので、参加予定の男性陣にお願いのラブコール。
皆さん快く引き受けて下さり、引き受けてもらってからホッとしました。本当に嬉しかったです。
そして、ランチ会がとても楽しかったのだそうで、次の回も参加を申し込んでくれました。
しかし、入院をすることになってしまい、泣く泣くキャンセルに…。
そして、今回はなんとランチ会&ワークショップ&懇親会とフル参加してくださいました。
初めての参加のときもそうでしたが、ヤスさんは会場までバスなどで1人で来られているようで、私はそれだけでもビックリ。
お食事の時間は、前回は友人ののんちゃんがヤスさんの介助をしてくださっていましたが、今回はくじ引きで隣のテーブルになった方が食事の介助をしてくださっていました。
2人の間になんとも言えない温かい空気が流れているのが感じられました。
あまりに介助が上手なので「そういうお仕事をされていたことがあるのですか?」と伺うと、全く経験がないけれど、やってみたのだそう。
ランチ会の後に、この方からメッセージをいただきました。
>ヤスさんの隣で、とてもよかったと思っています(*^^*)
>これも出逢いだなぁと感じています。ありがたいことです。
ヤスさんは、身体に障害をもっていて、健康で五体満足な私たちと比べたら、できないことがたくさんあります。
そして、「手伝ってください」と思っても言葉で気軽に伝えることも難しい。
なかなか思いやりが行き届かず、お待たせしてしまった場面もたくさんありました。
ヤスさんとの出会いを通して、自立ってなんだろう?と思います。
自立という言葉を辞書で調べると「他からの支配や助力を受けずに、存在すること」とあります。
他からの支配や助力を受けずに…とありますが、よくよく考えると私たちは、そんな生き方はできるはずがありません。
だって、今日、食べているお米を、誰の助けを得ることもなく、食べることなんてできないですよね?
お米を作ってくれた農家の人がいて、それを運んでくれる人がいて、それを売ってくれる人がいて、電気やガスや水道を使ってご飯を炊いて。
誰も、誰にも頼らず生きることなんて、できない。
じゃあ、自立ってなんだろう??
家に帰ってから、主人とランチ会でのヤスさんの話をしました。
そこで、私は初めて気づきました。
社会を広く見渡せば、中には「障害のある方の参加を受け入れて、何かあったら主催者としてどうするのか」と考える人も、きっといるんですよね。
私はヤスさんが参加することを決めてくれたから、ヤスさんが安心して参加できるように全力を尽くそうと思って行動しました。
ヤスさんも、1人で参加できると考えて決めた申し込んだ訳で、何かあったら…なんて考えていたら何もできません。
ヤスさんのことは、ヤスさんが一番よく分かっていて、ヤスさんは自分で決めてランチ会に参加してくださった。
「自分の選択する道を自分で考えて、自分で決めることができる。そして自分の行動に責任を持つ。」
私は、これが自立なのかな、と思いました。
…なかなか自分自身もしっくり来る言葉にはできていませんが(苦笑)
こう考えたときに「身体の自立」ってどういうことだろう?
足にトラブルがなく、生涯を自分の足で歩けることが、身体の自立??
…どうなのかなあ。
足にトラブルがないこと、自分の足で歩けることは、理想なんですけどね。
また折をみて考えてみます。