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踊るヘルパー! 二枚閉め子

ホームヘルパー業務において、技術的にプラスになる様な記述はほぼありません。



が、「人」対「人」。文面から何か掬い取ってもらえれば幸いです!


こんにちは、閉め子です。

すっかりご無沙汰してしまいましたが、みなさん、お元気でしょうか?

ワタシは相も変わらず、阿呆みたいに突っ走っております。

本当は、遠く沖を行くタンカーを眺めながら、古びた喫茶店でソーダ水をかき混ぜたいのですが、家は海の傍ではないし、古びた喫茶店もないし、そんな時間もありません。

「ナイナイナイ 愛じゃない ナイナイナイ 恋じゃない ナイナイナイ でも止まらない」

という白痴な歌をつい口ずさんでしまいます。

「じたばったするなよ ガッツ石松が来るぜ」

もういいって?

「ガッツ石松 ご注意ください ピピ ピピ」

すみません、もう止めます。


さて、ほぼ日刊を宣言して臨んだこのブログですが、ここのところの忙しさにちょいと無理が生じてきたので、誠に、誠に申し訳ありませんが、週刊に変更いたします。

決して、経理上で粉飾をしでかしたとか、犬と柔道をしているからといった理由ではなく、ただただ忙しいのですよ。

ごめんね。

ですから、毎週日曜日か月曜日は、面白いネタを掻い摘んでご紹介していきたいと思います。

ご期待下さい。

本日は御足下の悪い中ご清聴頂き、誠にありがとうございます。


ね、何言ってんだかわかんないでしょ?


さて、枕が随分と長くなりましたが、Lさん、九十歳のおじいちゃん。

はっきり言ってとてもお元気です。

三年前に脳梗塞で倒れられてから、少し生活の援助が必要になったとのことで、ワタシ達ヘルパーがお伺いすることになりました。

同僚から聞かされていましたが、とてもおしゃれな方で、いつもかわいい格好をしていらっしゃる。

今、六十年代がブームでしょ?

Lさんの六十年代といえば、既に不惑を過ぎた働き盛り、稼ぎ盛り。

ブルックスブラザーなどのアイビーファッションが席巻していた頃ですからね、とても良いものをお持ちになっているんです。

この間、衣替えで衣装ケースを開けて、あまりの凄さに驚いて、Lさんに了解を得てから、写メールをダンナに送ったら、

「古着屋さんか?」

と食指を伸ばしていました。


いつも、ワタシ達ヘルパーがお暇してから近所にお出かけになるんですが、その時に着て行くお洋服を、指示に従ってご用意するわけです。

で、先日

「チェックのこれと、紺のあれと」

と指示を受けて、準備万端揃えました。

なんでもその日、仲の良いおばあちゃん友達とデートだそうで、かなり気合の入ったコーディネイト。

デートとあってそわそわしていて、ワタシが家を出る時に一緒に出ることにしたのはいいんだけど、玄関先で茶色のウィングチップに足を通した瞬間、

「茶瓶の蓋を忘れた!」

「?」

「ワシの茶瓶の蓋どこやったかな」

「茶瓶の蓋って?」

「もう、茶瓶の蓋っちゅうたら茶瓶の蓋やないか」

訳の分からないまま台所から茶瓶の蓋だけを取って玄関に戻ると、

「あったあった、これがないと締まらんわ」

と、茶色のベレー帽を手にご機嫌のLさんでしたとさ。