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肥満は脱毛と深い関係を持つ!!!
図1をみると、 脱毛症のある患者群(Patients)が脱毛症がない患者群(Control)に比べて共に脂質 成分の数値が高くなっています。 図2は 脱毛症が酷ければ酷いほど、つまりVertex baldnessであるほど血中脂質成分が より多いと言うことを説明しています。
従って図1と2を総合的に判断してみると血中脂質成分の多少は脱毛症と 強い関連性があることが分かります。 こういうことを韓方医学ではどのように解釈しているのでしょうか? 韓方医学では肥満な状態を濕痰(シッタン)が増えている状態と言います。 濕痰(シッタン)とは純粋な韓方医学の用語ですので分かりやすく説明します。
例えば料理を食べればそれを消化・吸収して体は必要なセイ (精), ケツ(血), シンエキ(津液)などを作り出します。 しかし食べ過ぎや油濃いもの、消化に異常が生じた場合は消化の過程で必要とされないシケ(濕)が作られます。 このシケは(濕)は血中または体内を流れながら特定した部位に病を起こしたり、蓄積されてタン(痰)という形態に変わります。 濕痰(シッタン)が増えるとむくみやすく、太ったり、体が熱くなると言われ肥満になった状態と似てきます。
いかがですか?肥満になって感じる症状と似ていると思いませんか? 参考までにこれをシッセイタン(濕生痰), タンセイネツ(痰生熱)とも言います。 太ってくると体が熱くなり汗をかきやすくなるのはこのような理由からでもあります。 血中にシッタンが多い場合、血液循環が悪くなり血管の壁に積もっていきます。 高脂血症, 高コレステロール血症が動脈硬化を引き起こす原因となることに似ています。
私個人の見解ではありますが,肥満状態つまり濕痰(シッタン)が多いことが脱毛症と関係あるのは 次の3つのことからでも予想できます。
1)血液循環の妨げになること。 2)濕痰(シッタン)が多くなった体の状態はもともと健康だと言えない状態なので毛髪の成長まで 弱くなる状態ということ。 3)濕痰(シッタン)が増える際に発生した熱で頭皮に炎症ができる上, 頭皮の温度まで上がりますので 毛髪成長のための頭皮環境が悪くなって脱毛症になる可能性があること。
毛髪は一種の寒帶性植物なので頭皮温度が36℃以上に上がると毛髪に対する成長条件は悪くなります。 そんな訳で脱毛症治療の際、濕痰(シッタン)が多い方にはそれに合わせて治療剤を 処方しなければなりません。 つまり、肥満な方と痩せている方の治療剤は異なるということです。 患者さんに“肥満は脱毛症に悪い影響を与えますので、体重を少し減らさないといけません” と話すと たまに無理なダイエットをする方がいらっしゃいます。
体重を減らすのは良いですが、短期間に減量をしたり食べる量をいきなり半分以下に減らしたり 特定した食べ物だけを食摂りながらのダイエットはかえて脱毛症を悪化させます。 一ヶ月2kg以下を徐々に減らすことですが、食事の量がそれほど多くない方は食べる量を減らすよりは 運動量を増やして体重を減らすようにします。 しかし、脂肪摂取を余り減らしてはいけません。 脂質成分は毛髪成長に必要なホルモンを作る原料になりますので、脂肪は少しでもいいので摂取しないといけません。 また痩せ肥満の場合でもダイエットは必要です。
こういうケースのダイエットとは,体重を減らすことではなく血中脂質成分と体脂肪率を 正常な範囲まで落とすということを意味します。
脱毛症のために体重まで減らさないといけなく面倒だと思うかも知れませんが, 最終的に健康な体に戻る過程と理解すればさほど面倒ではないと思います。 |