今日は衆議院選挙の投票日ですね。

 医療に関心のある議員を選びたいと思います。

 

 さて、その流れで、精神科医の和田秀樹さんの記事を紹介します。

(和田秀樹さんは今回の選挙の立候補者、川田龍平さんを応援し、その演説動画がYouTubeにアップされています)。

 

 暴走運転の原因は老化でも認知症でもない…

和田秀樹が警鐘を鳴らす「高齢者の事故リスクを高める薬の種類」

https://president.jp/articles/-/108288?page=1

 プレジデントon-lineの記事です。

 

 要約すると、高齢者の暴走運転は老化が原因ではなく、飲んでいる薬の副作用で起こっている、ということです。

高齢者の事故時には、一瞬意識が飛んでしまう「一過性脳虚血発作」を起こし、それは薬の影響であると。

以下、引用します。

「アメリカの大規模な調査によって、薬の影響は明らかになっています。

2024年に発表されたアメリカ医学会誌の報告によれば、65歳以上のおよそ12万人のドライバーを対象に調べたところ、実に78%の人が「運転に悪影響を及ぼす可能性のある薬(PDI:Potentially Driver-Impairing drugs)」を服用していたというのです。

しかも、その多くは抗うつ薬や睡眠薬、抗不安薬、抗ヒスタミン薬、血圧を下げる薬など、いずれも日本の高齢者がよく処方されているものと同じタイプの薬です。

研究チームは、こうした薬の副作用や多剤併用が、注意力や反射神経、判断力の低下を引き起こし、運転中の判断ミスや反応の遅れにつながっている可能性を指摘しています。

つまり、逆に言えば、「一瞬の判断ミス」や「反応の遅れ」は、薬によって引き起こされている可能性がある、ということなのです。」

 

そして、問題はさらにここからです。

こうしたことを日本のメディアは一切報じない。高齢者の事故は加齢による衰えや認知症が原因(つまり個人の責任)であるというムードで伝えるのみです。

 

つまり、大事なスポンサーである製薬会社への忖度です。

 

 じつは和田秀樹さん、薬についてテレビで批判的な発言をしたところ、その後テレビ出演のオファーがまったくなくなったと言います。

引用

「実は以前、テレビ朝日の『ビートたけしのTVタックル』という番組に出演したとき、「高齢者は免許返納すべきか」について問われたので、「免許返納よりも薬のチェックが大切だ」という話をしたのですが、放送を見たらその話はすべてカットされていて、唖然としたことがあります。

これは一種の言論統制だと言ってもいいのではないでしょうか。スポンサーに忖度する必要がないはずのNHKでも、高齢者が起こす交通事故と服用している薬との関係を検証する番組の企画を実現させてはくれませんでした。

私が提出した企画書にディレクターの方はとても興味をもってくれたのですが、上の理解が得られなかったというのです。国民から受信料を取っているNHKまでもが、大企業の機嫌を損ねたくないという姿勢で番組をつくっているのかと、これには深い失望を覚えました。」

そして、和田秀樹さんはテレビから姿を消した。

 

世の中は忖度と利権でかなり「現実」が歪められています。人の命がかかっている事象においてもそれは同様です。

向精神薬はその代表選手かもしれません。

 

ある著名な学者の息子さんが長年うつ病を患い、結果的に自死しました。その後、かの学者さんはNHKのロングインタビューにこんなふうに答えています。

「息子がやっぱり、張り裂けるくらいに辛かったと思いますし、親としてそれをどこまで救い上げることができたのか?」

「息子にやっぱり少しでも近づきたいという気持ちがあって、すごい心の病を抱えてあれだけの膨大な薬物を飲用しても治らない。辛かったと思いますね。

僕は一時期自分が、結局できなかったけど、息子が服用していた薬を全部飲んでみようかなと思ったこともあったのね」(略)

 

これは忖度というより「無知」からの発言かもしれませんが、著名な学者さんでも「向精神薬はたくさん飲めば、それだけ効果がある」というふうにしか受け止めていないことはある意味驚きでした。しかし、もしここで、この学者さんが「息子の自死は薬のせいだ」と騒いだら、彼のその後の「小説」はまったく意味を失い、「死についての考察」もまったく方向性が変わってしまう(ある意味商売にならない)ことになったでしょう。

 

もう一つ、最近のテレビのコメンテーターの発言。子どもの自殺が2025年、統計をとってから過去最多になったことを受け、臨床心理士という肩書を持つ女性はこんなふうに述べました。

10代の精神疾患、あまり知られていないが、自殺の原因として一つには精神疾患がある。しかし、18歳未満だと保護者の同意がないと精神科につながりにくいと。だから親がメンタルヘルスの意識を変える必要がある。そうしないと必要な支援につながらない(だから自殺が増えるという論法)。

精神科につながれば自殺が減るのか?

違うでしょう。

これも無知からの発言かもしれませんし、あるいはテレビという器の中での「忖度」かもしれません。

ともかく、今という時代、「本当のこと」を言うと、非常に肩身の狭い立場に立たされるか、誹謗中傷の的になるか、完全に干されるか、そこまでいかずとも「相手にされない」という「冷や飯」が待っているのです。

ま、和田秀樹さんは本をたくさん書いて(そこは非常にお上手です)、冷や飯どころか印税いっぱい稼いでいるみたいだから心配無用ですが。