常設展のない特別展のみの美術館

 

Musée du Luxembourg

 

(リュクサンブール美術館)にて、

 

先週末から開催されている

 

『エラニーのピサロ』展に

 

行って参りました。

 

 

絵と本物の木が同化したようにも

 

見えます。矢印

 

前回の企画展 

 

「ファンタン・ラトゥール~鋭敏な感性」展 

 

は最終日の前日に訪れ、ブログで

 

記事にした時にはすでに終了して

 

おりましたが、今回は始まって

 

まだ間もないです。

 

 

会場に入るとまずはピサロが

 

お出迎え。

 

1830年にカリブ海の当時、

 

デンマーク領であった

 

セント・トーマス島で誕生した

 

カミーユ・ピサロ。

 

 

フランスでは17世紀以降、

 

新古典派の影響下にある

 

芸術アカデミーが美術に関する

 

行政・教育を支配し、その公募展

 

(官展)が画家の登竜門として

 

確立していました。

 

 

当時は歴史的な題材や宗教的な

 

テーマ、肖像画が高く評価され、

 

その他の風景画や静物画などは

 

軽んじられていました。

 

 

ところが19世紀以降、アカデミー

 

のルールに従わない若い画家たち

 

が続々と現れます。

 

 

彼らは保守的なフランス美術界

 

から激しい批判や評価を下され

 

ながらもそれぞれのスタイルを

 

確立していきます。

 

 

その中で独立した展覧会を開催

 

したグループがあり、彼らは

 

のちに「印象派」と呼ばれる

 

ようになります。

 

 

印象派といえば、モネやルノワール

 

が真っ先に思い浮かびますが、

 

その中心的存在として、1874年

 

から1886年までの全8回開催

 

された印象派展に欠かさず出品した

 

画家は、カミーユ・ピサロ

 

ただひとりでした。

 

 

印象派画家の中で最年長で、

 

面倒見もよく、温厚な性格の

 

ピサロはセザンヌやゴーギャン、

 

ゴッホ、スーラなど若い世代の

 

画家たちからの信望も厚く、父親の

 

ような存在として慕われたそうです。

 

精神病を患っていたゴッホに

 

精神科医のポール・ガシェを

 

紹介したのもピサロでした。

 

詳しくは ▶

 

 

1888年 リンゴの収穫、エラニー

 

ピサロは1884年に、パリの西北に

 

位置するエプト川の流れる小さな村

 

エラニー・シュル・エプトに

 

移り住みます。

 

1893年 緑のスカーフの女

 

パリにもたびたび足を運び、

 

都会の風景も描きましたが、

 

1888年 焚火をする若い農婦

 

晩年の制作拠点となったこの地で、

 

農村の日常や

 

1893年 干し草の取り入れをする女たち、夕暮れエラニーにて

 

 

田園、果樹園、牧場などの

 

牧歌的な風景を描き、

 

約20年間を過ごしました。

 

 

ピサロが生涯残した油彩画は

 

1316点、版画は200点余りに上る

 

そうですが、

 

 

 

今回の企画展では、そのエラニー

 

で過ごした時期に制作された

 

100点余りの絵画、デッサン、

 

版画などが展示されています。

 

1895年 小川で足を洗う女

 

開幕したばかりなので、

 

ある程度の行列は避けられず、

 

なかなかの盛況ぶりでした。

 

1897年 エラニーのある庭の隅

 

私は芸術作品に対して、

 

どうこう意見できるほどの

 

知識もありませんし、

 

技術的なことも分かりません。

 

ピサロの作品に対して、夫は

 

辛口評価ですが、豊かな色彩で、

 

この土地の風景や農民の

 

暮らしぶりを描いたエラニー時代

 

の彼の作品、私は好きです。

 

 

芸術作品は、作者の歩んだ人生や

 

その作品が制作された時代背景も

 

理解したうえで、鑑賞すると

 

見方も変わり、より楽しめるのは

 

確かなのではないでしょうか。

 

1898年 エラニーの庭

 

リュクサンブール美術館での

 

企画展は、7月9日まで開催、

 

また、パリのマルモッタン・モネ

 

美術館でも7月2日までカミーユ・

 

ピサロの回顧展が開催中です。

 

パリでピサロを取り上げる企画展が

 

開かれるのは40年ぶりとのことです。

 

興味のある方は、この機会に

 

足を運んでみてはいかがでしょうか。
 

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◆  Musée du Luxembourg(2017.3.16~2017.7.9)

住所 19 rue de Vaugirard 75006 Paris
TEL 01 40 13 62 00
開館時間 10:30-18:00(金~日は19:00まで)
休館日

5/1

最寄り駅 St Sulpice ④
Website http://museeduluxembourg.fr/