幼い頃…
たまに母と行ったパン屋さん。
アンパンマンのパンを買ってもらうのが楽しみだった。
外食やお惣菜はほとんどなかったし、一緒にお買い物に行っても、お菓子をねだるなんて以ての外だった。
だから、たまに駅からの帰り道に寄るパン屋さん。
毎回は寄らないパン屋さん。
たまにの幸せな思い出。


そのパン屋さんの近くの学校に
今度は自分の子供が通っている。

そして、たまに…
懐かしくて、その子供と一緒にパンを買いに行く。


今は私がお母さん。

あの頃の私とは
今私の子供はだいぶ年が違うけれど…
もうだいぶ大きいけれど。

でも、このパン屋さん、ばぁばと来たんだよ。
って話す。

今は私がお母さんだけれども
あの頃と変わらない小綺麗な店内に
私の心は5歳くらいになる。

あの頃のパン屋さんのおじさん。
今も健在。

ニコニコと対応してくれる優しいおじいちゃん。
心が暖かくなる。

いつまでも、あるといいな。

いつか、孫と一緒に…
あぁ。それだと…
今度は私はおばあちゃんになるんだな(笑)


そこにいるだけで
そこにあるだけで
誰かの心を暖かくする。

あのパン屋さんは
私にとってそんな大切な存在だ。


幼い頃の私と
自分の子供と
同じ場所に行けるなんて
とても幸せに思えて泣けた。


夏至