表情を作るたびに繰り返し使われる筋肉や、その結果できるシワについて悩んでいる方が多いのではないかと思います。
実際に、このようなお悩みで来院される方はとても多いです。
そこで本日、皆さまにご紹介したい施術が
スキンボトックスです。
「ボトックスって、顔が重くなったり、
表情が不自然になったりしませんか?」
診察室でスキンボトックスについて説明していると、この質問を本当によく受けます。
「スキンボトックスは、自然な表情はそのままに、肌をきれいに見せてくれる施術です。」
そして、この答えこそが
スキンボトックスの本質を最もよく表しています。
出典:Dermatox skin clinic
最近では
スキンボトックス(Skin Botox)、ダーマトキシン(Dermatotoxin)という名称でも呼ばれているこの施術は、「劇的に変わる施術」というよりも、「なんだかしっかりケアしている人のように見せてくれる施術」に近いものです。
今日はなぜこの施術がそのような印象を与えるのか、そしてスキンボトックスを行ううえで最も重要なポイントは何なのかを、23年間美容医療に携わってきた医師の視点でじっくり説明していきます。
スキンボトックスは新しい薬ではなく、「別の方法」です
まず、最もよくある誤解から整理しましょう。
スキンボトックスは新しいボトックスではありません。
使用する薬剤は、一般的なボトックスと同じものです。
違いはただ一つ。
どこをターゲットにするかです。
• 一般的なボトックス:筋肉をターゲットにします
• スキンボトックス:皮膚そのものをターゲットにする
深い筋肉層ではなく、
皮膚のすぐ下にある浅い層へ、
非常に細かく、均一に注入していく方法です。
同じ材料でも、抽出方法によって
エスプレッソとアメリカーノに分かれるように、
注入の深さと目的が結果を大きく左右します。
なぜ毛穴・皮脂・赤みが同時に改善するのか?
スキンボトックスの核心的な作用は、
「完全に止める」ことではなく、
「過剰な信号を弱める」ことにあります。
① 皮脂やテカリが減る理由
皮脂腺や汗腺は、
アセチルコリンという神経伝達物質に反応します。
スキンボトックスはこの信号を軽く抑えることで、
皮脂が過剰に分泌されないよう調整します。
毛穴の構造自体が変わるわけではありませんが、
毛穴周囲の膨張が抑えられることで、
「目に見える毛穴」が
明らかに小さくなったように感じられます。
実際の研究でも、
皮脂分泌量が約30〜40%減少するという結果が
繰り返し報告されています。
② 赤みやほてりが軽減する理由
スキンボトックスは、
血管拡張を引き起こす神経伝達物質の分泌も抑制します。
そのため、
赤み、ほてり、酒さの症状が
目に見えて改善するケースが多くあります。
患者様の満足度が
特に高い変化のひとつでもあります。
スキンボトックスを
浅い真皮層に均一に注入すると、
小ジワができる過程が抑えられ、
肌表面がよりなめらかになります。
さらに、コラーゲン生成は増加し、コラーゲン分解酵素は減少する反応も確認されています。
リフトアップではないのに、なぜフェイスラインが整うのか?
スキンボトックスは、
筋肉を麻痺させることを目的とした施術ではありません。
ただし、皮膚のすぐ下にある表在筋の
過剰な緊張をやさしく緩めます。
その結果、フェイスラインやネックライン、下方向へ引っ張る力が和らぎ、
目立たない程度の自然な引き締まり効果が現れます。
専門医の立場から見ると、この「やりすぎない」点こそが
大きなメリットです。
なぜスキンボトックスは「浅く」注射する必要があるのか?
スキンボトックスで最も重要なポイントは、
「どれだけ量を入れるか」ではなく、「どれだけ薄く、正確に注入するか」です。
施術後に注射跡やごく薄い赤みが出ることは正常な反応です。
しかし、青黒い内出血が出るほどの場合は、すでに注入の深さがスキンボトックスの目的から外れている可能性が高いと考えられます。
スキンボトックスは、皮膚をターゲットにした施術です。
深く打ちすぎると、薬剤が筋肉層まで拡散し、肌に自然なツヤを出すどころか、表情が鈍くなったり、「どこか不自然な印象」を残してしまうことがあります。
真皮は思っている以上にとても薄いです
• 顔の真皮の厚さ:約 1.2〜1.5mm
• 目の下の真皮の厚さ:約 0.5〜0.6mm
特に目の下は、血管が青く透けて見えることが多いため、
「ここに注射しても大丈夫なの?」と不安に思われる方が多くいらっしゃいます。
しかし、まさにその部位こそ、
血管を傷つけずに、真皮層のみに薄く注入する技術が求められます。
スキンボトックスは、0.1mm単位の深さの違いが結果を左右する施術と言っても過言ではありません。
そのため、同じ薬剤を使用しても、
ある人は「本当に肌がきれいになった」と感じ、
またある人は「思ったほど変化がない」と感じることがあります。
この違いは機械の差ではなく、
注入の深さや分布をどれだけ繊細にコントロールできるかの違いによって生じます。
スキンボトックスは、
単なる注射ではありません。
顔の構造を理解したうえで、
真皮層を正確に読み取りながら行う
施術です。
だからこそ、
経験と感覚が何より重要なのです。
こんな方に特におすすめです
• 皮脂・テカリ・毛穴が気になる方
• 赤みや顔のほてりがある方
• 小ジワで肌のキメが乱れて見える方
• 目立つ施術は避けたいけれど
「きちんとケアしている感じ」は欲しい方
スキンボトックスは特に、撮影・メディア関係・対面での仕事が多い職業の方に継続的に高い支持を得ている施術です。
最後に
スキンボトックスは「顔を変える施術」ではありません。
肌のコンディションを科学的に整える施術に近いものです。
私はスキンボトックスを
「目立たずに、肌のクオリティだけを確実に底上げしてくれるツール」と説明しています。
小ジワや肌のお悩みがある方は、
一度カウンセリングを受けてみることをおすすめします。
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皆さんの肌のために
これからも研究を重ね、診療を行なっていきます



