パンを1つも焼かない内からこの病気は始まった。
可愛いだよ。酵母。大事にしないと、死ぬ。酵母が死ぬって、つまり腐るって事なんだけど、切ねーのなんのって。気長に冷蔵庫の中でやってりゃ死なない物を、ついついセッカチ虫が顔を出して、温かい所に置いちゃって、そのまま仕事に没頭しちゃったりして、「あ、シュワシュワしてきたー!」っと蓋を開けた途端目にクル腐臭。ツン!とくるからすぐに解りそうなもんなんだけど、なんせこちとら天然酵母初心者なもんだから。「アルコールの良い香りがしたら出来上がり」ってのと「セメダイン臭がしたら残念ながら失敗です」の差が全く解んないだ。
おまけに、お酒を飲まなくなってから、アルコールの匂いを嗅いだだけで二日酔いのようにムカムカする始末。酵母液が上手く出来たにも拘らず匂いを嗅いで、「オエーっ」となり、失敗して死んだ酵母のニオイと炭酸ガス(発泡するだす)でまた「オエーっ」となり、この先ホントに天然酵母生活が出来るんだろうか?と不安になった。
デビュー戦で挑んだのは、プルーン。水と砂糖を入れてふっ飛ばしておくだけで出来るんだ。醗酵するとほぼワインの様なニオイ。レーズンも作ったけど、それも、ぶどうだから当然ワインのニオイ。蓋を開ける度に、何度も「オエーっ」となる。それにも耐えて、出来あがった酵母液で(ストレート液と言います。これに強力粉を足して醗酵させたものが酵母種です。)山食を作ってみた。
これが上手く出来ているのかどうかも分からないんだけど、初めての割には良く出来た方だと思う。美味しかったんだよ、ホワホワして。
しかしだよ、焼いてる間中酔っ払いなんだ、オラ。もう、プルーンのニオイが辛くて辛くて。TOT でも、酵母液はまだまだある。どーしたもんかと考えた末に、ラムレーズンや、ウォッカレーズンを作る時にレモンを入れてニオイをさわやか~にしている事を思い出したんだ。で、出来上がっている酵母液にザクザク切ったレモンを放り込んで、水を継ぎ足したら、あら!不思議~!ニオイが平気になっただよ。つわりが終わった妊婦さんのように、ムカムカも取れた。
いがった。これでよーやく酵母生活が楽しめるー。フランスパンもどきや、カンパーニュもどきを作り、パンケーキを焼き、お料理にも使い、酵母生活を満喫しているでやんす。
天然酵母で焼くパンは、とにかく時間が掛かるんだけど、それがとっても都合が良い。時間に追われて焼く必要もなく、のんびりゆっくり作れるのだよ。打ち台がないので、まな板の上か、ちゃぶ台でやっていたんだけど、100yenショップで買って来た大きなトレイで捏ね作業も楽しくなった。炊パン器や攪拌機はこの先もたぶん買わないと思う。オラ、この作業が楽しいだ。あの、ベタベタした物が、捏ねていく内に指やボールから離れていく瞬間がたまらなく好きだ。田んぼの中に足を突っ込むような・・・ちょっと日常では味わえない感覚がこの上なく好きなのだ。
急いでパンを作りたい時は、いつも作っていた混ぜてチンするパンを作ればいいし、それ以上急ぐ時は、パン買って来い!って話だ。
一昨日は、醗酵の途中で寝る時間になったんで、冷蔵庫に突っ込んで眠っただよ。続きは翌日、生地の入ったボールを冷蔵庫から出してあげると、また醗酵が始まるだ。凄く言う事を聞く子分のようじゃないか。今日は、その続きの続きで、デニッシュパンを焼いた。正確にはなんて言うのか解んないんだけど、マーガリンをいっぱい入れて(最初、バターロールを作る気でいたんだよ。急遽食パン型を使いたくなって予定変更しただ。)広げた生地にもマーガリンをベタベタ塗って、クルクル巻いて、切って、右にねじって、左か?いや、右だ。で、型に入れて、また1時間以上寝かせて、焼いただよ。
整形して、型に入れて、いっっっぱい膨らんだこの姿が、オラの最も好きな状態。出来ればこのまま焼かずにいたいくらいだ。頬ずりしたくなるー。焼いたけどもね。180度25分で焼けるだ。
おもしろいだー!!何か良く解らんけど、天然酵母パンは「手作りなんだ」って気持ちになるんだよ。オラが作っただー!コレがオラのパンだー!ってね、焼きたてのパン持って裸足で町内一周したくなるくらいだ。
今ね、冷蔵庫の中に入っている酵母は、プルーン&レモンと、オレンジ、りんご、ニンニク、コーヒー、トマト、日中は外に出して、プクプクさせてまた冷蔵庫に入れてるだ。そんなことしなくてもいーんだけど、1日1回外に出してやりたくなる。
オラの酵母液レシピ
ビン(密閉度が強い物の方が醗酵し易い)は消毒して使う。(オラね、アルコール除菌スプレー山盛りしてる。縦型タッパも使ってるだよ)
ドライフルーツ、フレッシュフルーツなど。
具材に対して、同量、もしくは被るくらいの水。
砂糖 大さじ山盛り1杯 発行が遅い様なら、加減を見て足していく。
直射を避けて温かい所に放置。あんまり暑いと腐る、てか酵母菌が死んじゃう。1日1度は蓋を開けて振り空気を入れてあげる。スプーンなどを入れる時はそれも消毒する。
密閉度の高い保存ビンの場合、出来上がると「プシュ!」と音がしますが、密閉度が悪い容器の場合は、音がしない。見極めは泡と沈殿物とニオイ。白い泡が浮き、元気よく発砲し、水溶き片栗粉のような物が下に沈み、いい匂いと感じなくても、お酒っぽい匂いになって来たらOK。「ん?」「なんかちょっと変かも?」ってニオイの時は、あきらめて下さい。時間をかけてでも失敗したくない、という場合、日中1時間程度外に出し、あとは冷蔵庫でゆっくり育てる。
1個完成したら、それが種になります。スプーン1~2杯を新しく作る材料に入れてあげると倍速で醗酵します。
因みに、ニンニクとコーヒーはめちゃ遅かった。比較的早いのが、なし、りんご。力強いのがオレンジ。トマトは熟れた物だと結構速いけど、熟れてないと遅くて、匂いの見極めが難しかった。レーズンはやり易いって聞くんだけど、オラはダメだった。酔う~。
天然酵母で作るパンは、陶芸と似ているかも。何かね、食べる以外のものも一緒に焼いている感じ。酵母は、小さな生き物と暮らしているよーな、妙な楽しさがあります。明日は、レモンの葉っぱで作ります。
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そいじゃー、しーゆー!また来てね~♪
――――――――――――――――――――― written by-missりんこ。










