職場の玄関に入ろうとした夕方。

門のところに男の子が立ってたから何やろうと思って近づいた。


顔を見てびっくり。

数ヵ月でおうちの都合で辞めていった男の子だった。

私が職場の車を運転していたのが見えて、クラブ帰りに自転車で追いかけて来てくれたと言う。

自宅とは反対方向にも関わらず。



「久しぶりやな!元気やった?」
「うん、まぁまぁ元気やで。車運転してるのが見えたから追いかけて来たんや」
「そうなんや。よく気が付いたなー。追いかけて来てくれてありがとう」
「俺なぁ、minshiaさんに会いたかったんやで!」
「嬉しいな。私も会いたかったんや。どうしてるかなって気になってたんやで。野球、頑張ってる?」
「うん。でも俺、もう1年もやってるのに上手に出来んのや。だからさっきまで自主練してたんや」
「自主練してたん?!遅くまで頑張ってたなー。こうやって上手になろうって自分で努力できるのは凄いことなんやで。練習はやったらやっただけコツも掴めてくるし、動けるようにもなるし。監督やコーチも頑張ってるの気が付いてくれるよ」
「そうかなぁ。まぁ、俺、野球好きやし、頑張るわ!」
「うん、頑張れ!応援してるで」
「じゃあ、また来るわ!」
「うん。気を付けて」


久しぶりで照れてるのか、あまり私と目を合わせないようにして、ちょっとそっぽ向いて話してた男の子。


可愛いなぁ。
追いかけて来てくれて嬉しかった。
元気な姿も見れたし。

少し見ない間にお兄さんになってた。
子どもの成長は早いな。



時々、運転中に見かけるけど、その度に手を振ってくれる。
私も手を振り返す。


いいな、どんな上級生になるんやろ。
どんな中学生になるんやろ。
すごく楽しみ。