そういえば、私は理想の人探しをした事がない。

条件ありきで誰かと付き合うのを決めるということが何となくしっくりこなくて、理想の人の条件を100個書き出してみたらぴったり合う人が見つかりました!という話を聞くたびに「わぁ、やってみよう」と思いつつも未だペンを進められないでいる。

なぜだろう。夫の好きなところは100個でも200個でも書くことができるのに。
夫が理想の人なのか?と言われたら、よくわからないけど、一緒にいたら面白い人生が歩めそうだなとは思う。

理想の人の条件を書くには自分のこともよく知らないといけない。それにはやっぱりいろんな人に会って交流を深めて、どんな人が好きだと思うのか知っていかないとね。
そして自分は相手にとって理想の相手となりうるのだろうかという意識を持たないといけない。相手を値踏みするのなら自分も値踏みされるということだ。

夫は私の事を理想の相手だとは思っていないだろう。
そもそも人に対しての要望が一切なさそうだ。
私たちはお互いに「されると嫌なこと」は共有しているしその地雷を踏まないような努力はしているが、こういう人であって欲しい、はあまり言わないようにしている。
そういう事をきちんと話し合い、相手の価値観を尊重できる人が理想、といえばそうなのかもしれない。

夫との関係性を深めていく中で自分の知らなかった感情をたくさん知った。
怒りや悲しみや嫉妬など自分の汚い部分もたくさん知った。
知らない自分の一面が見えるたびに私は夫に感謝する。

理想の相手を作りあげそれに他人を当てはめていくのもいいのかもしれないけど、たった一人の人を一度徹底的に向き合うと決めて知らない自分に出会う付き合いもとても面白いよ、と思う。