O先生のクリニックは新しくて、とても綺麗。
待合室は病院というよりもチョットしたホテルのような印象を受ける。
受付を済ませると、まずは待合室の片隅にある血圧計で自分で血圧を測り、印字された数値の用紙を持って名前が呼ばれるのを待った。
確かこの時は、上が176くらいあったと思う。
病院に来ると、血圧が高く出てしまう。。
典型的な白衣高血圧だ。
程なくして名前を呼ばれ診察室に入って、先ほどの症状を先生に伝えた。
思い返せば、何年も前から同じような症状が度々あった。
頭痛と吐き気。
でも、一過性のもので直ぐに治ったし
「偏頭痛なのかな、、?」と勝手に自己判断していた。
目を閉じて、手のひらを上に
両腕を真っ直ぐ前に伸ばしたまま
10秒間くらい静止したり、
O先生が、私の両目を観察して言った。
「念のためMRIを撮ってみましょう」
問診票を書いて検査着に着替え、MRI室に入った。
MRI室も綺麗で、機械も最新鋭のものらしく、見るからに新しい。
ベッドに横になり、頭を固定してアイスホッケーのキーパーがハメているようなマスクを被せられ、騒音防止のヘッドフォンを装着。
気分が悪くなった時のために手には非常用のブザーを握って検査が始まった。
検査は、10分もかからないくらいで、あっと言う間に終わった。
最新のマシンのせいか、予想していたより音も煩くなくて、苦痛は全然感じなかった。
着替えをして待合室に居ると
O先生から直ぐに名前を呼ばれた。
パソコンの画面に、今さっき撮ったばかりのMRI画像が写し出されている。
O先生が、カーソルを動かしながら
つらつらと話し始めた。
「ここなんですけど・・。
この白く見えるところ。
これ、腫瘍で、たぶん手術することになると思うんですがね。」
「・・・・・・・・・・」
「腫瘍って、、??」
「脳腫瘍ってことですか?」
「そうです」
頭が真っ白になった、、という表現よりも
自分の中の、全ての機能が停止した感じがした。