箱根山の火山活動が活発化している。
箱根の玄関口である小田原の一市民としては今後の動向がとても気懸りだ。
一日も早く山が鎮まってくれるのを祈るばかりだが、自然相手ではどうしようもない。

大涌谷のあちこちから煙が立ちのぼる様は見慣れた光景だが、噴煙の勢いが激しくなっているのは、テレビ画面越しでも明らかだ。
私たちの足もとには煮え滾るマグマが存在し
箱根もその熱のおかげで日本有数の温泉地として一大観光業が成り立っている。
「慣れ」というのは怖いものだが、見慣れた箱根の景色は
地球の猛々しい生命活動の顕れそのものなのだ。
ヒトが自然から享受するのは豊かな恵みばかりではない。
いつしか、牙をむく危険性も内包していることを忘れてはいけないと思う。

私は連日の報道で、自然の脅威以上にヒトの心に脅威を感じている。
「風評被害」「小規模な噴火の可能性」との言いまわしに違和感を覚えずにいられない。
現在の状況に「風評被害」というコトバを当てはめて良いのだろうか?
「小規模な噴火の可能性」の「小規模」とは、
誰が、どんな物差しを想定して断言しているのだろう?

阪神淡路大震災も、東日本大震災も、記憶に新しい御嶽山の噴火も。
海外では、いまだ混乱が続くネパールの大地震も・・・。
誰も予測できず、取り返しのつかない大きな悲劇を呼んだ。
その時期も、その規模も、大自然の災害を正確に解明できる人間など、地球上に存在しないのだ。

東日本大震災を経験して
「最大規模の災害を想定する」必要性を
学習したばかりなのだから
イタズラに恐怖心を煽ることも良くないが、
根拠のない楽観説に委ね過ぎて
自分の思考や感覚をマヒさせてしまうのも良くない。

観光客が減少すると、箱根の町としては死活問題だが、
もしも人的被害に至る事態が起きたら
どうなってしまうのだろう?
人間のチカラでは到底コントロールできない
活発な火山活動は、いつまで続くのだろう?

箱根は本当に広大で、風光明媚で、多くの観光施設も整っていて、素晴らしい場所がたくさんある。
大好きな土地に平穏無事な日常が
早く戻ってくることを願ってやまない。