引越し当日を迎えたトメさん。

もちろん 現在の家を出るつもりなどさらさらないのはわかっている。
わかってはいても
トメさんの健康状態の懸念や うちの経済的理由から
無理やり同居に持っていくこととなる。

事前に連絡していた叔母は
私が実家に到着してほどなくやってきた。
義母の気持ちを逸らす目的だったのだけど
いつもと違う私たちの雰囲気を敏感にキャッチした義母(笑)
そういうとこって 認知症でもわかるんだからすごいよねーw

これから私たちと同居するのだという事実は伏せて
とりあえず 嫁である私と一緒に家に来るというと
なにやら不穏な空気・・・・。

「なんでそっちの家に行かなきゃならないんだ!
いつもいつも勝手に私の行く先を決めて・・・
もういやだ!死んでやる!」

そうね~。
トメさんの気持ち 本当によくわかるよ。

自分では何でも出来てキチンと生活出来ていると思い込んでいる義母。
どうして この家で暮らすことが出来ないのだと
相当ご立腹である。

確かに老人の独居であっても
自分ひとりで生活が出来るのであれば こんな無理強いはしない。

でも食事を作ることも出来ず お金の管理も出来なくなり
薬を飲むことも忘れ テレビをじっと見ているだけの日々は
相当ヤバイのだ。

とりあえず 義父が退院するまでだからと
当たり障りのない”嘘”をついて
考える暇を与えずに 役場で転出届けをだし
現在の土地に転入届けをだし
ケアマネさんとの担当者会議と相成った。



人当たりの良い義母であるから
家族以外の他人に会えばいい顔をする。
「明日からのデイサービスを楽しみにしていますね」
などと言っていたが
ケアマネさんが帰ると悪し様に罵りだしたw
その火の粉は 当然嫁である私にも降りかかってくる。

テーブルをバンバン叩いて どうして家に帰らせてくれないのかと
大声でわめき散らすが・・・・

本当に可哀想だと思う。
住み慣れた土地を離れての生活を強いるなんて
私だったら耐えられない。
でも それを義母に強いているのは私たち夫婦なのだ。


「これが神様に与えられた運命なのかね。
父さんが死ぬまでは 私は死ねないね」
と 言った5分後には
「もう私は生きてる価値はないから死んでやる!」のオンパレードであるw




いつもなら 別の話に気持ちを向けると
すっかり忘れ去ってくれるのだけど
今夜ばかりは
義母の不穏は納まることがなかった。

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