「満天のゴール」藤岡陽子 2017年

あらすじ
奈緒33才は長年連れ添った夫の裏切りに遭い
10才の息子涼介を連れて
二度と戻ることはないと思ってた故郷に
逃げるように帰ってきた。
京都の丹後地方は
過疎化が進みゴーストタウンとなっていた。
過疎地域の医院で働く医師三上と出会う。
生きること、死にゆくこととは…



孤独と寂しさを抱え
患者に寄り添う35才の医師三上。
過疎地だからこその問題も多々ありながら
一人一人の患者の事情や病状に合わせて
治療を施したり、しなかったり…
自分自身も過去の後悔と
自責の念にずっと苦しんでいた。

「人は一生に一回しか死ねませんからね。
たった一度の死だから
自分にとっても周りにとっても
悔いのないものにしたい。
誰もがそう考えるのは当たり前です。
自分の死が周りを不幸にしてしまったら
浮かばれませんから。」
(一部抜粋)


人生とは時に残酷で救われない
どうしようもないことの数々…
だけど、
その中でも、
ほんの一握りでも救いを見つければ
人は生きてゆける。
起き上がりこぼしのように
何度でも立ち上がって。

涼介の天真爛漫の子どもらしさと
母を思う強くて優しい気持ちに
何度も何度も泣かされた。
そして、「満天のゴール」の意味に
号泣〰️〰️

死への向き合いかたは生き方そのもの。
私も「満天のゴール」を目指して
生きたいと思った!

読み終わってもう一度装丁を眺める。
また泣けた!