「月の立つ林で」青山美智子 2022年

あらすじ

連作短編集。

長年勤めた病院を辞めた元看護師。
売れないながらも夢を諦めきれない芸人。
娘や妻との関係の変化に
寂しさを抱える二輪自動車整備士。
親から離れて早く自立したいと願う女子高生。
仕事が順調になるにつれ
家族とのバランスに悩むアクセサリー作家。

つまずいてばかりの日常の中、
それぞれが耳にしたのは
「タケトリ・オキナ」という男性の
ポッドキャスト「ツキない話」だった。



ポッドキャストが人と人を繋いでいく。
もう~それは流石!
青山さんワールド全開✨
秀悦ですっ!見事!
まるで、一つずつパズルのピースを
埋めていくように…スッキリ爆笑


タケトリ・オキナの言葉が
胸に緩やかに落ちてくる。

「僕は、月って
願いよりも祈りがふさわしいと思うんです。
願いは自分でなんとかしようって
強く思って行動できるようなことで
だけど、祈りは、なすすべのないこと、に
ただ静かに思いを込めることなんじゃないかな」

「自分にはどうにもできないことが
世の中には本当にたくさんあって…
月はそんな僕たちに
大きな見守りをくれる気がするんです。」
(一部抜粋)

形を変えながらもいつも空にある月…
見守ってくれてるって思うと
なんだか愛おしい照れ
ほっこりほかほか~
心が温まる物語でした。