『星を掬う』町田そのこ


あらすじ
元夫から逃げるために向かった千鶴。
「さざめきハイツ」には、
かつて自分を捨てた母聖子がいた。
他の同居人は、家事を完璧に担う彩子と
聖子を「ママ」と呼び慕う恵真。
「普通」の母娘の関係を築けなかった4人の共同生活は、うまくいきかけたものの、聖子の病で変化していく。
すれ違う母と娘の物語。



聖子、千鶴、彩子、恵真。
4人の過去の様々な悩み、苦しみ、葛藤を
それぞれ抱えながら生きてきて
一緒に生活することで炙り出されて
我慢したり衝突したり寄り添ったり…

千鶴が元夫から酷い暴力や言動には
憤りを感じ歯を食い縛りながら
ページをめくる指に力入った!
時に苦しく、腹立たしく、哀しく…
それでも千鶴の行く先が気になって読み進めた。

「不幸を親のせいにしていいのは
せいぜい未成年の間だけだ。」
「自分の人生を
誰かに責任取らせようとしちゃだめだよ」
「家族や親って言葉を鎖にしちゃだめよ」
「私の人生は最後まで私が支配するの」
(抜粋)


わかり会おうとすること。
わかろうとすること。
自分の気持ちを相手に伝えること。
出来ていただろうか…


ところどころで自分自身の
母とわたし。わたしと娘…
の関係性はどうだろう。
深く考えさせられた。

余韻の残る凄くいい作品でしたおねがい