耀司、頭の中で、「…俺ひとりじゃ、こういう時。やっぱり、睦美さん、かぁ…。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 耀司、胡坐を掻いたままで、
「ふぅ~~~。ひゃ~~~。」
そして、
「ヨイショ。」

芙美花、
「おとうさん。」

耀司、芙美花を見て、
「うん…???…はは。寝てな。」

芙美花、父に、
「もしかして…。コホッ。…おばちゃんも…???…さっき、そんな話。」
芙美花、タオルで巻いたアイスノンを枕に。

耀司、その声に、コクリと。
「あぁ。…どうやら汐梨も…。」

芙美花、ダルそうな顔で、
「…そっか~~。」
そして、父に、
「ごめんね。」

耀司、そんな芙美花にニッコリと。
「はは。な~~に。」

「ごはん。」

耀司、慰めるような顔して、
「心配すんな。残りもんで充分。」
そして耀司、
「とにかく助かったよ。おとうさんひとりだと、やっぱり。無理だな~~。」
耀司、自然に首の後ろで撫でながら…。
「坂下さんと連絡取れなかったら、どうなってたか。」
その時、すぐさま頭に浮かんだ。
「あ。」
睦美の顔である。けれどもすぐにそれは消えて、
「とにかく。学校に電話しなきゃ。」

芙美花、弱々しそうな顔で、そして声で、
「…あ、うん。…お願い。…でも、どうして…。…う~~ん。」

耀司、ドアを開けて、
「じゃな。また来る。」

芙美花の声はない。考えてる。



耀司、芙美花の部屋のドアを閉めて…。

耀司、頭の中で、
「…俺ひとりじゃ、こういう時。やっぱり、睦美さん、かぁ…。」






「お電話代わりました。おはようございます。博楼高校、清水です。」

耀司、スマホを耳に。
「あ。清水先生。高井戸芙美花の父の高井戸ですけど。」

清水、
「あ~、はい。おはようございます。」

耀司、スマホに、
「すみませんが、芙美花、今日は、ちょっと、学校。」
そこまで言って耀司、右目を歪めて、
「うん…???」
そして再び、
「すみません。今日…と、言うか、もしかしたら、1週間程度。学校、休みに…。」

「そうですか。はい。分かりました。」

耀司の耳に届く声。

そして、
「芙美花さん、もしかしたら、熱。」

耀司、その声に、
「あ、はい。最初に測った時は39度。…で、今は…。38度…???」
そこまで言って耀司、
「あ。でも…、コロナじゃな…。」
そして、
「あ。…陰性で…。」

清水、
「そうですか。…恐らく、インフル。」

スマホから、
「…えぇ。」

清水、
「お大事になさってください。」

耀司、スマホに、
「すみません。」

スマホから、
「いいえ。」
そして、
「おとうさまも、気を付けてください。」

その声に耀司、
「え…???」

すると、スマホから、
「いえ。…実は、先ほど、他の生徒の親御さんからも熱で学校を休むと電話がありまして。」

耀司、その声に、
「え…???」

清水、受話器を耳に、
「恐らく、インフルエンザではないかと。」

すると、他の教師も。岬、
「はい。え…と~~。」
周囲を見て、
「…まだ、城木先生は~~。あ。私で良ければ…。」

清水、受話器に、
「インフルエンザ、流行っているみたいなので、おとうさまも。高井戸さん、お仕事、リモートで、ご自宅でって。聞いてますので。」

耀司、その声に、
「あ、はぁ~~。」
そして、
「分かりました。」

スマホから、
「…で。…芙美花さんの今の容態は…。」

「寝てるんですが…。熱が下がったら、病院に受診にと。意識はハッキリとしてますが、とにかくダルそうで。」

清水、話を聞いて頷いて。
「分かりました。とにかく、お大事に。」

スマホから、
「はい。失礼します。」

通話は切れる。すると、また別の教師も電話に。

すると城木、岬から、
「あぁ、城木先生、おはようございます。今さっき、城木先生のクラスの里見弘江(さとみひろえ)さんのおかあさんから電話で、インフルで休みますって。」

その声に城木、鈍い顔をして、
「あっちゃ~~。来たか~~。もしかして、うつったか~~???」

その声に清水、
「え…???」

城木、清水に、
「いえね。昨日、授業中に熱が出て早退した生徒がいたんです。もしかして…。」

犬養、
「昨日、楓香と一緒に食事したんだけど~~。インフル、流行ってるらしい。昨日、養護室に具合悪いって5人もって、言ってたもん。楓香、すぐにマスクと手袋で接したって言ってたけどね~~。」

清水、
「参ったね~~。今、高井戸さんから電話で芙美花さんもインフルって…。」

岬、
「高井戸さん…???…あのITの。」
すると岬、
「高井戸芙美花、かぁ~~。…うん…???…今まで、学校休んだ事って。」

その声に清水、顔を左右に、
「ううん。」

岬、途端に、
「ですよね~~。…って言うか、清水先生のクラスって、今まで、学校休んだ生徒って。」

清水、
「はい。私のクラス。過去、1年の時も今まで。欠席した生徒はいません。」

岬、
「恵まれてるよね~~。凡そ2年。学校を休んだ生徒がいない。凄いよこれ~~。」

すると城木、岬に、
「あ~~ら吉宗先生~~。それを言うんなら、私のクラスも。ですけど~~。」

「はいはい。」
岬。
「…って言うか、2年のクラス。さすがですよね~~。欠席者、いない。…ってか~~。」








ママでいい…。   vol,302.  耀司、頭の中で、「…俺ひとりじゃ、こういう時。やっぱり、睦美さん、かぁ…。」

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