生野、その声にニッコリと。
「えぇ。その通りです。あの時は眞鍋さん、弟さんと。」
睦美、その声に、微笑みながら、
「えぇ。」
珠里、
「とにかく凄いよ、眞鍋さん。うんうんうん。」
そして首を振りながら、
「ピアノ講師、間違いなし。」
有紀も奈織もニコニコと、
「だよね~~。」
既に東京の夜。それぞれが帰路を。
睦美、初めての他の事務局員との帰り道。
そして改札を過ぎればそれぞれ別のホームに。
すぐさま電車がホームに。
吸い込まれる睦美。
「さすがに、空いてるねぇ~~。…って言うか、高井戸さんの帰りには、いつも、こんな感じだから~~。…って。もうちょっと、早いか。」
睦美、バッグからスマホを。そして、すぐさまラインで…。
「こんばんは。今、電車です。これから帰ります。」
送信。
自室でまだ仕事をしていた耀司、いきなりのラインに、
「うん…???…へっ…???…睦美さん…???…って、電車…???」
そして、
「こんばんは。今、帰り…???」
睦美、送られてきたメッセージを見て、ニッコリと。
「あ、はい。音楽教室で、ちょっとした事があって、今、電車の中です。」
既読。
「音楽教室でちょっとした事…???」
既読。
「えぇ。詳しくは帰ってから教えます。」
耀司、
「了解。」
そして耀司、スタンプを。
そのスタンプを見て睦美、
「あは。可愛い~~。」
実は耀司、芙美花からいろいろなスタンプを教えられていた。
芙美花、
「ほら。こんなのもある。」
耀司、そのスタンプを見て、
「おほ~~。さすがにあるねぇ~~。うんうんうん。」
電車の中で珠里と有紀、
「それにして眞鍋さん、まさかね~~。」
「うんうんうん。あ。でも、眞鍋さんもこの事、知らなかったようだし、完璧に、サプライズだよね~~。…あ、でもさ、ほら。この前の、有休での結婚式。セレモニーの専属ピアニストって。」
珠里、そんな有紀の声に、
「あ、うんうんうん。言ってた言ってた。かは~~。」
顔を揺らして、
「何とも。凄い才能。」
有紀、
「いやいやいや。」
珠里を見て、
「…ってか。表現は悪いけど、完璧に見せつけられたよね。」
両手を前に、バラバラに小刻みに動く指。そして、ウェーブを作る両手。
珠里、
「うんうんうん。何か、天性~~???」
有紀、
「うんうんうん。」
奈織も電車の中。頭の中で、
「新しい事務局員。かぁ~~~。どんな…???」
彩未、こちらも電車の中。目下、ライン中。時折、
「ははははは。うんうんうん。」
万智も電車の中、こちらも…、ライン中。
睦美、
「ただいま~~。」
リビングに。
晄史、テレビを見ながら、
「はい、おかえり~~。遅かったね~~、珍しく~~。」
睦美、コートを脱ぎながら、
「うん。音楽教室でちょっと、あってね~~。」
「ご飯、チンして~~。」
「あん。うん。」
睦美、冷蔵庫からウーロン茶を。グラスに注いで。そして、
「ふぅ~~。」
レンジで…。そして…、テーブルに就いて、
「いただきます。」
「あ、お義姉さん。おかえり~~。」
入浴後の誓、パジャマで。
そして冷蔵庫からウーロン茶を。グラスに注いで、そしてソファでテレビを見ている晄史の隣に。
晄史、後ろに顔を。
「…で…???…音楽教室で何が…???…って、あの、セレモニーの件は…???」
睦美、食べながら、
「あ、うん。…それもそうなんだけど~~。」
その声に誓も、後ろを。
「うん…???…どうしたの…???…まさか。」
睦美、そんな誓の反応に、
「あん。そっちは簡単にOK~~。」
晄史、咄嗟に、
「そっちは…???」
誓を見て。
誓も、顔を傾げて、
「うん…???」
晄史、
「…って何…???」
睦美、食べながらも、口角に指を。
「うん。…実はね~~。」
ウーロン茶を一口。そして。口を噤んで、顔を小刻みに震わせながらも、
「ん~~~。大変。とんでもない事。まさか。って感じで。」
晄史、
「うん…???」
誓、
「お義姉さん…???」
睦美、
「私。ヨシカワ音楽教室のピアノ講師になる事になりました~~~。」
瞬間、晄史も誓も、
「え――――――――っ!!!」
「うっそ―――――――っ!!!」
その声が2階の暁美の部屋まで。
「ん~~~???…睦美、帰ったかぃ。」
腕時計を見て。
「あん。うんうんうん。」
晄史、姉を見て、目を真ん丸に、
「マジマジ…???」
誓は左手を口に、
「え~~~~っ、凄~~~。マジで、ほんと…???」
睦美、また食事をしながらも、
「うん。ほんと。私の方が信じられなかったよ。まさかって。何言われているのかさっぱり。」
晄史、
「何々、何がどうして…、ピアノ講師に。」
「どうしたの~~。凄い声が2階まで。」
暁美。睦美を見て、
「はい。お帰り。」
晄史、
「かあさん、かあさん。姉さん。ヨシカワ音楽教室のピアノ講師だって。」
瞬間、暁美、
「へっ…???」
睦美を見て、
「うそ。まさか。」
目をパチクリと。
睦美、母を見て、ニッコリと、コクリと。
「うん。辞令だって。」
暁美、キョトンとして、
「辞令…。」
すると、顔が…。
「あは。あははははははは。はは。凄いじゃん。」
そんな母に睦美、ニッコリと、
「うん。」

ママでいい…。 vol,234. 「かあさん、かあさん。姉さん。ヨシカワ音楽教室のピアノ講師だって。」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
