「ジャズやフュージョンの世界では有名~~。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 耀司、
「かかかか。知らないで予約したんですけど、それから調べてみたらビックリ。」

睦美、
「えっ…???」

晄史も、
「高井戸さん…???」

「ははは。僕、サックスの渡野辺佳津夫(わたのべかずお)の大ファンなんです。」

睦美と晄史、
「わたのべかずお。」

誓、
「あ~~。はいはいはい。有名なジャズミュージシャン。名前だけは知ってます。」

晄史、誓に、
「えっ…???…誓、知ってるの…???」

誓、コクリと。
「うん。…だから、名前だけ。曲は聞いたことはないけど…。ジャズやフュージョンの世界では有名~~。」

晄史と睦美、高井戸を見て、
「へぇ~~~。」

耀司、
「御年89歳。…けど、まだまだ現役。僕が夢中になったのが18歳の頃、ノベカズのフリーマンアクセルって曲があるんですけど。まっ。あの頃に…。あ。ノベカズって言うのが渡野辺佳津夫(わたのべかずお)の…、まっ。何て言うか、ニックネームかな。名前を略してのね。」

睦美も晄史も、
「ノベカズ。」

「わたのべかずお。だから、間を取って、ノベカズ。」

誓、
「あ~~。はいはい。今でも言いますよね。」

晄史、誓を見て、
「誓、詳しい~~。」

そんな晄史に、左手を振って、
「いやいやいや。だから、曲、聞いたことがないって。名前と顔くらいは知ってる~~。」

耀司、
「その、フリーマンアクセルが大ヒットしましてね。CМでも使われて。」

睦美と晄史、
「へぇ~~~。」

耀司、思い出しながら、
「あの当時、レコード、買っちゃってましたね~~、ははははは。まっ。今から30年近く、前になりますけど…。」
そして耀司、
「でぇ~~。そんなノベカズを師事したのが…、マテリカルゴールドのリーダーの緒方邦治(おがたくにはる)。いやいや、この人、バンドではピアノ専門なんだけど、何々、何でも熟せるんだって。凄ぇやって思って~~。」

その話に睦美がドキン。

晄史、
「へぇ~~。そうなんだ~~。」

「でぇ~~。またまた驚いたのが~~。サックス奏者が女性。」

瞬間、睦美、
「えっ…???…うそ。」
高井戸を見て。

晄史も、
「サックス奏者が女性…???」

耀司、コクリと、
「えぇ。」

誓、
「うんうんうん。ホントだ~~。」

晄史、
「かかかかか。僕は調べてなかった。とにかく、見て聞いてのリアル感、大事にしたいから。最初っから調べちゃうと。とにかく、圧倒さをって。僕は。」

耀司、
「あ~~。うんうんうんうん。分かります。…でね。」
耀司、そこまで言って、少し体を前に。睦美と晄史を見て、
「あ。…じゃあ~~。後は~~。聞いてからのお楽しみって。」

睦美、いきなり、
「え~~~~???…そこまで…。」

耀司、思わず、
「かかかかかか。」

晄史、
「姉さん、ごめん。」

睦美、晄史に、
「あんたがそういう事、言うから~~。」

誓、
「ルマンダ・蛯原(ルマンダ・えびはら)。サックス。うんうんうん。女性だわ。アメリカでジャズミュージシャンとして活躍。」
スマホで検索して。

耀司、
「当たりです。」

睦美、
「そんな人が…、マテリカルゴールドに…。」

晄史、姉に顔を。
「姉さん、マテリカルゴールド、知ってるの…???」

瞬間、睦美、
「えっ…???へっ…???」

いきなり照明が…。

耀司、
「おっと。」

誓、
「始る~~~。」

晄史も、
「うんうんうん。」

睦美、思わず鼓動が…。


緞帳がゆっくりと…。そして…、ドライアイスの煙がステージ上を。
すると、今度はコンガの小刻みなリズム。サンバのリズムである。
1分程コンガが続いたかと思うと、今度はベース。同じく1分程度。
そして…、いきなりキーボード。…かと思ったら、そのままサックスが重なる。
いきなり観客席から拍手とフィンガーホイッスル。そして、ギターとも重なる。


耀司、
「かかかかか。いきなり来ましたね~~。」

睦美、
「凄~~い。」

晄史も、
「わ~~お。この迫力~~。」

誓、
「うんうんうん。」

耀司、
「これは、聞き応え充分。」

睦美も、
「うんうんうん。」


オープニングはサンバの曲で始まった。
そして、終わったかと思うや否や、今度はギターの唸る音から始まり、
そのままドラムが重なっての曲。


晄史、
「あれ…???…この曲…。どっかで…。」

すると睦美、思わず、
「わっ!!!」

耀司も、
「あれ…???」
すると、
「あ~~~。はいはいはい、テレビの車のCМ~~。」

睦美も晄史も、
「うんうんうん。」

晄史、誓に、
「ほらほらほら。カツマのCМ~~。車の名前までは分かんないけど、このCМの曲、いいわ~~ってふたりで。」

誓、顔を傾げて、
「うん…???」

睦美、
「夜の10時頃に見るよね~~、あのCМ~~。」

いきなり誓、
「あ。はいはいはい。うんうんうん。確かに~~~。はははは。」

耀司、
「かかかかか。みなさん、ご存じのようで…。」

睦美、
「へぇ~~~。あのCМの曲~~。この人たちの~~~。」





4人共に、アンコール、そして終演まで一切席を立つこともなく、
コンサートを堪能したのであった。








ママでいい…。   vol,106.   「ジャズやフュージョンの世界では有名~~。」

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